お花畑
あれほどの喪失感と絶望を。
私は知らない。
それまでも知らなかったし。
これからも知ることはないと思う。
あなたが居なくなってしまったときからしばらく。
私の時間は止まっていた。
何をどうやって過ごしていたのかの記憶もない。
それでも。
それでも何とか今日までやってきたよ。
いつしか。
笑うこともできるようになっていったよ。
人は。
どんなことがあっても生きていけるものなのだなぁと。
他人事のようにそう思ったり。
ミルヒ。
私は今。
虹の橋で会えるとか。
天国でまた一緒に暮らせるとか。
そういうお花畑的なことはもう思ってはいないけれど。
でも。
生命は。
この世を離れれば。
大きなエネルギーの集合体のようなものに。
還っていくのではないかと。
そんな風に考えていて。
だったらやっぱり。
私はあなたを見つけられると信じています。
あなたは私を見つけられると信じています。
今日は184ヶ月目の日。
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