今日は卒業式。
高校3年間の思い出を胸に旅立つ日だ。
そして今日は初めて恋したあの子に気持ちを伝える日でもある。
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「卒業おめでとう」
校長先生から卒業証書を受け取るあの子はとても儚くて綺麗だった。
そして今となってはもうあの笑顔を私に向けてくれることは無い。
たくさんの拍手に見送られながら体育館を出て教室に向かう。
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「寂しいね〜」
「私泣いちゃった〜」
そんな言葉が交差する教室。
あの子と私の席は前後ろ。
とっても近いのに話しに行けない。
お互い違う人と話してて、話しかけることも出来ない。
しばらくすると担任の先生が帰ってきた。
「卒業おめでとう」
一人一人卒業証書を受け取り、先生から一言ずつ言葉を貰う。
「森田、頑張れよ」
何を意味していたのか分からなかったが、今自分が欲しかった言葉だ。
「ありがとうございます。先生もお元気で。」
3年間お世話になった先生に別れの言葉を告げ、席に戻ってゆく。
その後、みんなが写真を卒業証書片手に写真を撮る中、あの子と目が合う。
今までなら微笑みを交わす仲だったはずが今はそっと目をそらす。
そんな様子に違和感を覚えたのか、近づいてくるあの子。
ああ、かわいいな。
保乃「ひいちゃん?どーかしたんー?」
ひかる「なんもないとー、ほら友達待ってるんじゃなか?」
保乃「保乃は今ひいちゃんと話したいねん、」
そんなこと言われたら期待してしまう。
ひかる「そんなこと言ってー、誰にでも言うんやろ?」
保乃「言わへんでー?笑」
笑ってる保乃ちゃんは最高に可愛い。
ひかる「かわいい、」
ぼそっと吐き出したその言葉は保乃ちゃんの耳にも届いていたようで、
保乃「え、今なんて!?///」
ほんの少しの褒め言葉で赤くなる保乃ちゃん。
期待させんでよ。
ひかる「保乃ちゃんはかっこいいと思う人おる?」
保乃「な、いきなり何よ!」
「まあおるけど、///」
ひかる「その人と付き合ってるの?」
保乃「まあそうやな」
ひかる「へえ、」
そんなの聞いてない、今日私は保乃ちゃんに告白しようと思ってたのに、なんだそれ、もう何も言えないじゃん。
保乃「何よ〜笑」
ひかる「なんもなか、」
保乃「なんでひいちゃん怒ってんの?」
ひかる「彼氏おるってきいてなか!」
保乃「彼氏ちゃうし、彼女やし」
せめて男であってよ、だったら私でもいいじゃん。
ひかる「どっちでもよか、もういい」
保乃「ひいちゃん!待って!」
保乃ちゃんは私の腕を掴む。
触れた部分がとても熱くなる。
ひかる「触らんで、」
熱を感じて欲しくなくて手を離してしまう。
保乃「っっいやや、保乃なんかした?」
ひかる「別に、」
保乃「なんでじゃあ怒ってんねん!」
ひかる「、、、」
こんな気持ち言えるはずない、
保乃「保乃の事嫌いなん?」
ひかる「別に、」
保乃「さっきから別にばっかやん!」
ひかる「うるさい!保乃ちゃんなんか、保乃ちゃんなんか、(いなければ良かった)」
なんて言えるわけない、
保乃「保乃が何?」
告白できないならせめて、
ひかる「保乃ちゃん、」
私は保乃ちゃんの腕を思いっきり引っ張る。
保乃「な、何?」
顔がとても近くなる、
保乃「ひいちゃん、」
ひかる「愛してる」
私は赤く染ったその顔にもっと近づき口付ける
保乃ちゃんは何か言おうとしているがそんなこと私は知らない。
ひかる「じゃあね、彼女さんとお幸せに」
別れの季節それに準ずるように私の恋にも別れを告げた。
Fin.