Up In Heaven | AQUAのくらし++ベトナムから日本へ++

Up In Heaven


著者: Emma Chichester Clark, Emma Chichester Clark
タイトル: Up in Heaven


学校の図書館で、blueがまた素敵な絵本(洋書)を借りてきてくれました。
彼女は「犬」が大好きなので、<12/10のブログ >でもご紹介しましたが、犬が登場する絵本を借りてくることが多いのです。

この絵本、大切な家族だったワンワンが老齢で亡くなってしまうところからお話が始まります。

「死ぬということ」について、お子様にお話されたのはいつですか?
親バカな私としては、そんな悲しいことがこの世の中にあることをいつまでも娘に教えたくない・・・と思っていました。
ディズニー映画や、テレビのニュースで「死」がとりあげられて「ママ、どうして?」と聞かれても「いなくなっちゃったんだねぇ。」と誤魔化していました。

実際、「死」なんて、自分が死ぬまでわからないのですから、幼い子供にどう伝えるのか、とても考えてしまうところです。
それでも、「命の大切さ」は教えていかなければなりません。

幸か不幸か、blueは3歳で、とても身近な死を体験しました。
まさにこの絵本と一緒で、私の実家で飼っていた犬が亡くなってしまったのです。
実家とは毎週のように行き来があり、blueと実家のワンワンは、一緒にお散歩したり、お昼寝したり、blueが生まれてから半分くらいの時間を一緒に過ごしました。

運命なのでしょうか。
私が海外への引越し準備の大詰めに入り、blue1人を実家に数日間、預けたその時、彼女の目の前でワンワンは逝ってしまいました。
私は死に目に会えませんでした。
そして、あと数日後でしたら、私たちは海外へ赴任した後でした。

火葬場にも行き、お庭に一緒に埋葬もしたblueですが、それでも「お星様になった」ということを信じて、毎晩外に出ては一番明るく光る星を見つけ、声をかけました。

そっくりのプードルのぬいぐるみを買っても、何をしても「あんよをするワンワンがいいの!」と、お星様になったワンワンに会いたがります。
この絵本の主人公のアーサーとおんなじように。

天国の上から、いつまでも元気の無い飼い主だった男の子を見て、天国に行ってしまったDaisyちゃんは、どうしたらいいのか考えます。
そして、彼に夢を送ってあげて、夢の中で天国で楽しんでいる様子を伝えたりするのです。
ラストには、彼が元気になり、天国のDaisyも幸せな気持ちになります。

「死」を軽々しくも無く、そして優しく扱った作品だと思います。
blueは、お星様になったワンワンが「Heaven」でたくさんのお友達と元気に楽しんでいると知ってとても喜びました。
そして、「blueちゃんにもdreamを送ってほしい」と、本を読むたびに言います。

そして、先日、「ママ、ワンワンがdreamを送ってくれたの!」と、朝、目を輝かせて起きてきました。

絵もとてもほのぼのとして素敵です。
素敵な絵本を見つけてくれて、blueに感謝。


クラーク・エマチチェスターは、イギリスで最も人気のある絵本作家の一人だそうです。
マザーグース賞をはじめ、数々の賞を受賞されています。

この「Up In Heaven」の和訳は見つけられなかったのですが、他にも可愛い素敵な絵本を数々描いております。

著者: エマ・チチェスター クラーク, Emma Chichester Clark,
まつかわ まゆみ
タイトル: キスなんてごめんだよ!


著者: エマ・チチェスター クラーク, Emma Chiehester Clark,
久山 太市
タイトル: しあわせの3つのおしえ