【백년 / 이병률】

 

백 년을 만날게요
십 년은 내가 다 줄게요
이십 년은 오로지 가늠할게요
삼십 년은 당신하고 다닐래요
사십 년은 당신을 위해 하늘을 살게요
오십 년은 그 하늘에 씨를 뿌릴게요
육십 년은 눈 녹여 술을 담글게요
칠십 년은 당신 이마에 자주 손을 올릴게요
팔심 년은 당신하고 눈이 멀게요
구십 년엔 나도 조금 아플게요
백 년 지나고 백 년을 한 번이라 칠 수 있다면
그럴 수 있다면 당신을 보낼게요

 

 

김용택

어쩌면 별들이 너의 슬픔을 가져갈지도 몰라

위즈덤하우스,2015,p.19

 

 

 

【100年】

 

100年一緒にいます

10年は私がすべてを捧げます

20年はただひたすらに未来をみます

30年はあなたと出掛けます

40年はあなたのために空を買います

50年はその空に種を蒔きます

60年は雪を溶かしお酒を造ります

70年はあなたのおでこに何回でも手を添えます

80年はあなたと共に目が悪くなるでしょう

90年には私もすこし痛くなりますね

100年が過ぎて 100年を一回にできるなら

そうすることができるのなら

あなたを送ります

 

 

 


 

 

 

【韓国語 解釈】

 

今回は

二つの言葉における

自分なりの解釈を説明していきます

 

まずひとつめ

3行目に出てきます

 

''가늠하다''

検索すると

「見計らう」「見当をつける」

などが出てきます

 

なんとなく意味は分かるんですが

この詩の中では

シンプルな使い方をされているので

'私たちの100年をざっと計画する・予想する'

と解釈し「未来をみる」と訳しました

 

 

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そしてふたつめ

最後の二行です

 

''백 년 지나고 백 년을 한 번이라 칠 수 있다면
그럴 수 있다면 당신을 보낼게요''

「100年が過ぎて 100年を一回にできるなら

そうすることができるのなら

あなたを送ります」

 

この部分を解釈するうえで

ポイントになってくる言葉は

''칠 수 있다면'' です

もとは''치다''という言葉になります

 

 

''치다''という言葉を聞いた自分は

言い合っているシーンが

頭に思い浮かびました

 

''그럼 그렇다고 쳐!!''

「じゃあそうだとしようよ!!」

 

日本語文化の中でも

よく起こりますよね

「じゃあ仮にそうだとして!! 

僕のなにがいけなかったんだよ!!」

みたいな(笑)

 

ちなみに

''그렇다고 하자''「そういうことにしよう」

とはなにが違うんだと思い、

みぬくさんに聞いたところ

 

''그렇다고 치자''

怒っている感じだそうです

まさに言い合っているときですね

 

''그렇다고 하자''

諦めが含まれているそうです

「一旦そういうことにしとこうか」

みたいなニュアンスですね

 

 

実は''치다''には他にも

たくさんの意味があるんですよね

 

この詩の中の''치다''も

人によって

いろんな解釈ができると思います

おもしろいですねっ

 

 

はいっということで自分の場合

この詩の中では

''칠 수 있다면''を

「そうだとしたら」と解釈しました

 

そう解釈した場合

どういった意味が込められてくるのか

説明していきます

 

もういちど載せます

 

''백 년 지나고 백 년을 한 번이라 칠 수 있다면
그럴 수 있다면 당신을 보낼게요''

「100年が過ぎて 100年を一回にできるなら

そうすることができるのなら

あなたを送ります」

 

とりあえず

100年を超えたっていうことを

前提に考えていきます

 

その過ごした二人の100年間を

一回にするということが

なにを示しているかというと

 

'何回でも経験したい'

ということなのではと自分は解釈しました

 

理由は

「100年を一回に」という表現を読んだとき

輪廻転生のようなものを

自分は感じたんですね

「何回目の人生」などの表現が

輪廻転生の話によく出てくると思うんです

 

「100年」という

人生のすべてを捧げるほどの年数でさえ

あなたとなら何回でも

また経験したい

という想いなのではと解釈しました!!

 

 

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どうでしょうか!!にっこり

 

今回もだいぶ

自分にとって勉強になりましたが、

なによりもこの詩を

声に出して読んでみると涙が流れます

本当にすてきな詩です