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ヒューストンUSA

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先月、夫の仕事の関係で、カンザスからヒューストンへ引っ越しました。
よく「転勤ですか?」と聞かれるのですが、そうではありません。
あえて言うなら「転社」です。

日本では、会社の人事命令で、働く場所や仕事内容が決められます。
サラリーマンはそれに従わなければならないので、場合によっては単身赴任も珍しくありません。
その代わり、年相応に肩書きもお給料も上がって行くと思います。

アメリカの一般企業では、人事部が定期的に社員をローテーションさせるということはありません。
働く場所も仕事内容も変えたくないというのであれば、退職するまで同じ仕事を続けても良いのです。
ただ、その場合は、お給料もそれほど上がりませんし、自分のスキルアップも臨めないでしょう。
もっと稼ぎたい、もっとスキルアップしていきたい、ということであれば、自分から新しいポジションを見つけて、応募して、ステップアップしていく必要があります。

日本では「転職」という言葉をよく目にしますが、ステップアップを目指して新しいポジションに移る場合、「転職」ではなく「転社」をするアメリカ人を多く目にします。

キャリアcareerという言葉には(一生の仕事とする)専門的職業、という意味もあります。
会社は変えるけれど、自分のキャリアは変えない。
今までやってきた同じ仕事のラインで階段を上にのぼって行くのです。
大げさな例ですが、教育関係の仕事をしていた人が突然、医療関係に移りたいと言っても、医療分野での知識や経験はゼロなので、肩書きもお給料も新人として、今までより下がってしまうでしょう。

日本は、まず「人」ありき。会社が社員のことを考えて、適材適所に配置しながら、育てていってくれる。
アメリカは、まず「職」ありき。そのポジションが求める仕事ができる人なら、老若男女、社内外、問わず雇う。

良くも悪くも、アメリカは自己責任の国だなと、つくづく思います。