免許を取ってすぐに乗った車。
これはまだ納車前、高校3年の頃で祖父が親戚のディーラーから買ってきた。
まだ免許もないのにこの下取り車がとても魅力的に見えてお願いした。
中期型、黒に見えるけど深い紺色。2000cc Siグレード。
MTに乗りたい自分からしたら残念な4ATだったけど、昔家にあったアコード(リトラのやつ)にそっくりで、とても格好良かった。
大学受験が終わって、自分で免許を取るまでは祖父が乗っていた。
祖父も車が大好きで、色々と話をした。
納車は多分10月末、息抜きでよく洗車をして乗り出せる時を待った。
大学に入ってすぐに自動車学校に行き、6月に免許を取ってプレリュード といろんなところに行った。
大学では自動車部に入って、車のことを勉強しながら運転も学んだ。
初心者のくせに調子に乗って、わずか1ヶ月弱でプレリュード とお別れをすることになってしまった。
JAFに牽引されて実家に戻り、翌日廃車のためのレッカーがくるまで、プレリュード に申し訳なくて車の中で泣いた。
プレリュード 、本当にごめんなさい。。。
わずかな時間だったが、共に走ったこの車。
今でもこの車の姿を追いかけている自分がいる。
リトラクタブルのヘッドライト、前期型ならではのワイド感あふれる、それでいて笑っているようなウインカーとポジションランプ。
イエローのフォグ。
驚くほど低いボンネット。
リア全面がブレーキランプのような、これまた個性的なリアビュー。
後期になって細くなっちゃったから、この前期型の太くてオレンジとレッドのテールが大好き。二本出しのマフラー。
ダックテールでリアスポがなくてもスポーティーなトランク。
そして驚くほど広いトランク。
車内に目をやると、標準装備のサンルーフ。
クルーズコントロール。
三連メーターに当時のホンダの高級車には付いていた、ドアインジケータ。
夜のグリーンのバックライトがとても気に入っていた。
乗り出しはコンプレッサーが壊れてたけど、修理して快調だったオートエアコン。
頭寒足熱暖房なんていう立派な装備があって、ハンドルの下にエアコン吹き出し口が。
そしてドアにエアコンの吹き出し口。
いつからかホンダ車には無くなってしまった、時計(トヨタはずっと装備していてすごい)。
トレータイプのダッシュボードも、見切りが良くてお気に入りだった。
シートベルトもテンションリデューサーがついていて、締め付けを緩和してくれたような。
中期になって使いやすくなった、ATのセレクトレバー。2-S-Dだったかな。
同じく中期といえば、電動格納式ドアミラーが装備されていた。
シートは変な形だけど、運転席から助手席が倒せる機構が(エロリュードと言われた所以、実際は助手席側から後席へのアクセスのため)。
コンソールにはアームレストはなく、これは欲しかった。でもオートエアコンのセンサーがぶんぶん回ってて清掃したかな。
本当に狭くて仕方ない後ろ席だが、前後の妥協点を探って調整したことが懐かしい。
そういえば後々交換したが、オリジナルのカセットオーディオも懐かしい。
後ろ席のスピーカーがバリバリ鳴るのでなんだろうと見ると、ヒダの部分が日焼けで破損していた。
後々EFシビックに乗るのだが、ドアハンドルにあるキーリングやコインホルダー、グローブBOXの照明などいろんなところにグレードダウンを感じた。それだけプレリュード は贅沢な車だった。
事故で無くしてしまったプレリュード 、自分の車人生の原点であり、未だ最高の車と思っている。
欠点ももちろんあった。車体剛性が低く、ミシミシ鳴ってた。
エンジンも同じ世代のVTECと比べると高回転のパワーはなかったが、2000ccのトルクと軽い車体のおかげで気持ちよく走った。
それでも、最高の車であることに変わりはない。
後ほどまた書こうとおもうが、今は1992年式のNSXに乗っている。
この車を買った理由は、もちろん憧れもあったが、プレリュード の姿を追い続けているからかもしれない。
前も後ろも、プレリュード にそっくり。
車内も同じ年代なので装備も似ている。
この車には、プレリュード で出来なかった愛情のかけ方をできればと思い、11年間ケアしている。
やはりこの時代のホンダが大好きだ。
そしていつの日かこの3代目プレリュード にもう一度乗れたら嬉しいと思う。
今もこの3代目プレリュード を販売されているお店が埼玉にあると聞き、ホームページやブログを楽しみに拝見している。
店主の方もとても深い愛情でプレリュード を販売、メンテされていて、そのうちお話できれば。。。なんて考えている。
また次回以降はシビックやCR-X、更に4、5代目のプレリュード にも乗ったのでその辺りを書きたいと思う。