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記紀以前の日本史を探す

古事記や日本書紀、俗に偽書とされる歴史書、古代アジア各国の歴史書などから古代(紀元前1000年頃~)日本列島の真実の歴史を考えて行くブログです。

古事記 第三章公開しました。

 

 

 感想

 

繋がらない話

今回の範囲で、一番感じたのが、
繋がっているようで、繋がっていないという事です。

 

例えば、「其の女」や「其の妻」とあれど、
では、「誰の?」となると、具体的な人物名が登場しません。

 

また、「故」から、第三章が始まるので、
なぜ、そこから始めるのか、非常に不思議です。

 

なにより、第三章に多く登場する「大國主神」は、
第二章の最後で「兄八嶋士奴美神」の五世孫ですので、

「大國主神」と「八十神」の系譜などがあっても良いです。

 

しかし、そうではなく、
「故此大國主神之兄弟八十神坐」から始まります。

 

そこで、推測として、「兄八嶋士奴美神」の五世孫「大國主神」
とは違う系統の「大國主神」だったから、
あえて削除したのではないか?と考えています。

 

第二章の最後に「大國主神」の系譜を出せば、
多くの人は、第三章の「大國主神」も「同じ」と思うでしょう。

 

でも、第三章において、第二章と第三章の「大國主神」が
同一人物である証拠はありません。

 

「故」でなく、「大國主神」と「八十神」の関係性、
「大國主神」の生い立ちがあれば、「同じ」と考えましたが、
「故」から始めたので、違うと思いました。

 

「大國主神」の継承前の名が分かれば、
人物や時代についても、調べる事が出来るのにと思いました。

 

古代那國

今までの考察では、「那」の漢字について、
あまり、深堀しませんでしたが、
今回は、「宇那賀氣理弖」の意味を知るために、
深堀すると、色々と分かってきました。

 

Wikiでは「那」は「原義は古代中国に存在した国の一つ」とあり、
支那の意味にも、
「中国またはその一部の地域に対して用いられる地理的呼称」
とあり、この「一部地域」が気になりました。

 

「説文解字」には「西夷國」とあり、調べると、
「西夷(せいい)は、殷王朝時代の異民族の一つであり、
周王朝時代になると西戎に改名した。」とWikiにありました。

 

これによって、「那國」が存在したと考えられる「西夷」は、
「殷王朝」までの呼び名と分かりました。

 

この後、「那國」が存在した時代を調べましたが、
情報がなく分かりませんでしたが、
「周」は「紀元前1046年頃 - 紀元前256年」の國なので、
「那國」と古代九州の間に、関係があったとしても、
不思議ではないと思っています。

 

漢字

今回、「和」と「龢」が異体字ではなく異なる漢字であるのが、
甲骨文字等の形から分かりました。

 

本文を見てもらうと分かりますが、
「和」と「龢」書くと、すごく似ていますが、
甲骨文字の形を見ると、全く似ていません。

 

多分に、漢字を整理する時になったと思いますが、
形の変遷も異なるし、なぜ、異体字と思うようになったのか。

まとめ

新しい事も分かりましたが、「出雲」の名が2箇所ありますが、
時代が異なれば、人物も異なるので、
舞台が「出雲」とは、判断できませんでした。

 

今後は、第四章考察を中心にして、
「契丹古伝」の考察も進めて行ければと思っています。