アシスト&スリッパークラッチに換装してから天気が悪くてなかなか走りに行けず。


ようやく長距離走れたので感想でもツラツラと。

正直に書きます。

かなり長いです。


下道+高速で120km。

街中の渋滞、ワインディング、高速、バランスよく入ったいつものコース。


明確に差異を感じ取れたのは2つ。

・クラッチレバーの操作荷重

・バックトルクの軽減


逆に感じ取れなかったのは

・アシスト機構(カム)のガタツキ


あとは直接の要因はわからないけどギアの入りが良くなりました。

クラッチのプレート一式新品かつオイルも交換したばかりなので、その影響かもしれません。



【クラッチレバーの操作荷重】

これは実測もしました。

劇的改善、とまではいかないものの25%軽くなっています。

握ってみると
「あー軽いな」
が第一印象。

むちゃ軽い!とは感じません。

真価が現れるのはやっぱり長距離。
100km超えるような距離を走ると左手の疲労がずいぶん違う。

手がダルくてクラッチ切りたくない、みたいなのが全然現れない。

これは画期的だと思います。


【バックトルクの低減】
近所の試走で感じたのと同様、バックトルクが低減されます。

1速、2速はかなり分かりやすい。
高回転でラフにシフトダウンしてもまろやかな感じにエンブレが効きます。

個人的な感想、想像していたほどはエンブレは緩和されません。

1速だと2速相当のエンブレ、2速だと3速相当、ぐらいの感覚。
3速になると相当速度上げないとスリッパーが効かないんじゃないかな。

前回、3速もエンブレが緩和されると書きましたが訂正。
山道では感じ取れず。
もしかすると既に慣れてわからなくなっているのかも笑



ざっくりまとめると、アシストスリッパークラッチではない従来のバイクに乗っていた人が乗っても違和感がない、と説明するとしっくりくると思います。


エンブレはしっかり効きます。

減速時にちょっと早くシフトダウンしてしまってガクンとエンブレが効いて冷や汗をかくようなシーン。
こういうシーンのエンブレが緩和されています。

なので雑なシフトダウンでもそれなりにうまくシフトダウンしたように感じます。

アシストスリッパーに頼ってさっさとシフトダウンを終わらせて旋回に集中、みたいなことも可能じゃないかな。

そんなシビアな走り方しないから想像ですが笑


アシストスリッパーの構造からすると『バックトルクがクラッチ内のカムを押し上げる力』と『クラッチスプリングの反発力』の釣り合い位置でクラッチの繋がり具合が決まります。



エンブレの効き具合からするとやはり、前回も書いた通り「比較的圧着力が強い半クラ」になる設定だと思います。
感覚的には7割がたは伝達されてる。

この伝達率の高さが違和感の少なさに繋がっているかと。
自然すぎて気付きづらい、というのもありますが笑


【アシスト機構(カム)のガタツキ】
構造上どうしてもアシスト機構にガタがあります。
何かしら感じるシーンがあるだろうと踏んでいましたが、精神を研ぎ澄ませてもわからず。

急減速から加速に転じるときにガタ詰めのショックが出やすいはず。
しかし全然感じない。

上に書いた通りでスリッパーが作動していてもクラッチの伝達率が高く、そのため感じ取れない速度でカムが滑り、ガタ詰めされるためショックとして感じないのだと思います。

この前、MT-09のバネが柔らかいと書きました。
想像ですが、MT-09はスリッパーが作動するとクラッチの伝達率がかなり下がるのだと思います。

するとガタ詰めのショックが出る。
商品性(もしくは耐久性)でショックが許容されないレベルになるのでダンパを設定している。

こんな感じじゃないですかね。

誰か'20MT-09のクラッチスプリングで組んでみて欲しい笑


【まとめ】
色々書きましたが、長距離走っても評価は変わらず総じてオススメ。

日本の山道に多い、非常にタイトで2速まで落とすような山道でもシフト操作をズボラに出来ます。

それでいて普段の使い勝手は何も犠牲にしない。
むしろレバーの握りが軽くなるおまけ付き。

費用も社外品と比べれば非常に安価。

大事なので何度も言います、オススメです笑