毎朝届く地元紙に、五木 寛之氏の“親鸞”が連載されている。

私は、宗教に感心があるわけではないし、信仰心も持ち合わせていないけれど、彼についての知識がほとんどないので、いい機会だと思って、毎日欠かさず読んでいる。

念仏を世に広めるため、美しい妻に支えられ寄り添いあって、困難を乗り越えながら、我が道を進み続ける… 途中なのだけど、その中に、以外なシーンがあって。

親鸞夫妻は、いつも穏やかで静かな愛をまとっているような2人。

でも、そのシーンとは…育てている子供の事で意見が食い違い、それをきっかけに、初めて親鸞は妻に対して敵意を剥き出し激しく攻撃。
妻はいたって冷静で、その姿が一層彼の心を激昂させ怒りに火がついた…
まるで、数年前のDV夫と私のよう。
次男の左利きの事で意見がわかれ、彼は鬼の形相となり、華麗なるDV夫への変身をとげてしまった。

それまでの私達はというと… わけのわからない喧嘩も多かったけど、食事に行くと、取り分けてくれるのは必ず夫だったし(よその家でも)出かける時は腕をくみ、子供が寝静まってからビーチを散歩したり、真夏や喧嘩中以外は、絡まり合って眠りについた。
お誕生日と、バレンタインデーは花束のプレゼント。母の日はカーネーション。

勿論、今は…
言うまでもないと思うけど。

私達はお互いに、くるところまできてしまったので、もう元に戻る事は出来ないけれど、男性はパートナーに反論されると、こんなにも怒りに燃えてしまうものなのか…


ちなみに、親鸞夫妻はその後、揉め事の発端の子供が止めに入り、お互いに謝るところまで話が進んだけどね。