踊る愉快なflower(フラワー)
彼女は言う
私こそ、この世界の薔薇姫だと
存在自体、綺麗で高貴
窓を開ければ、彼女は語り掛ける
私のものにならないのはルール違反よ
世界のルールや基準はすべて私あってこそ成り立つの
棘をキラリ
バンパイアの牙のように見せつける
彼女はひとり語り続ける
あなたは私が居て、息が出来るの
あなたは私が居て、存在するの
なら、私はあなたの神
真っ赤な花弁(はなびら)は今日も鮮やかだ
数字があるように
色があるように
言葉があるように
ものを欲求するように
自分の意志表示をするように
星座が瞬(またた)くように
そんな世界にしたの
世界は私の思い描(えが)くイメージ通りに幾つも色がある
色味無(あじけな)い世界なんて退屈でしょ?
灰色の世界
想像しただけで身震いするわ
けど、そこに1輪の血のように紅い薔薇があったら、ときめかない?
そんな世界線もあるってこと
私が望めば、世界は退廃的(たいはいてき)に出来るの
けれど私はそんな世界に生きたくない
お喋(しゃべ)り薔薇姫は今日も語り掛けてくる
風に吹かれるflower(フラワー)
彼女は嘲笑(わら)う
私こそ、この世界の女王様だと
人に成らず、あえて薔薇になった
寝ることをしらない彼女は夜も語る
私の元へおいでなさい、それがあなたの使命
世界のルールブックは私がすべて決めて描(えが)いているの
棘をキラリ
バンパイアの牙のように見せつける
彼女と何も言わない僕
あなたは私が居て、微笑(わら)えるの
あなたは私が居て、存在価値があるの
なら、私はあなたの母
真っ赤な花弁(はなびら)は今日も口が止まらない
想いが届くように
血が流れるように
世界が満ちるように
悲しみを表すように
瞳に世界のすべてが見えるように
弱肉強食のように
そんな世界が好きなの
なら世界には色んな色が必要不可欠になるのよ
味気無い食事ほど苦痛の何者でもないでしょ?
ただ喰らうだけ
考えただけで生きたくないわ
けど、テーブルに1輪の血のように紅い薔薇があったら、食したくない?
そんな世界も創れるってこと
私が残酷非道なら世界は残虐に出来るの
けれど私は慈悲深い薔薇姫なのよ
好(よ)い香りを漂わせ、今日も語り掛けてくる
私はこの世界の創造主だから
あなたは私の空想を具現化したもの
この世界には私とあなたしか居(い)ないの
このループを何度もしてるのにあなたは何も気付かない
私は面白くなくて仕方ないの
この世界は私が創ったのに
1から創り直そうかしら?
あなたは消滅するってこと
彼女はそう言った後、僕は視界を失う
嗚呼、ただ無に還(かえ)るだけか