平成が終わりを告げる頃書いた

「平成恋愛事情」の番外編を

 気まぐれに綴っていきます。

 よろしければお付き合い下さい。


   


前回からの続きです。


「人間的魅力を放たなければ

僕の仕事は成り立たないんだよ。

そしてそのことは

生まれ持ってのものではなくて

僕の努力の積み重ねで

勝ち取ったものなんだ」



OMEGAくんのこの言葉は

私の心に響きました。

人間的魅力を

努力の積み重ねで勝ち取るなんて 

いったいどんな努力を

彼は積み重ねていったのだろう。



しかも彼は続けて

「きみもそうでしょ?」

と私に告げたのです。

私たちは似た者同士なのだと。



私には人間的魅力が乏しいし

彼のように

一瞬で人の心を掴むなんて

到底無理なのに

どこが似た者同士なんだ??

と思ったものの、、、



そんな彼の興味を引いたのは

ほかでもない私であったことに

気付きました。



確かに一時期

Mr.リッチのおかげで

随分と女を磨くことに

努力をした私でした。



もしも私が

生まれつき美しかったり

魅力溢れる女性だったなら

努力する必要はなかったでしょう。



でも、 

どこから見てもパッとしなくて

結婚もせず独身で

職場でも冷たくあしらわれる

立場だったからこそ、

「見返してやる」という思いで

必死に努力したのです。



彼が人間的魅力を磨いたことと

私が女を磨いたこととは

考えてみると

同じ意味合いだったのかもしれません。



つまりは最初は彼も

さほど目立った人間ではなく、

それでは不都合であると悟り、

自分に磨きをかけて

今に至ったのであろうと

想像しました。



私たちは

上昇志向の人間であり、

また努力家でもあったのだと

思います。



考えてみると私たちの恋愛は

恋愛というよりは

理解し合える同志のようであり、

またビジネスライクだった気がします。

お互いを高め合う、

といえば聞こえは良いですが

どこか利用し合う仲であったのです。



そして、もう一つ

私たちには

ものすごく似た点があったことに

間もなく私は気付くことになります。



そのきっかけは

彼からの旅行の誘いでした。



続く、、、。

 

 
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