THE MANHATTAN TRANSFER / MECCA FOR MODERNS

 

 

1981年にリリースされた、“マンハッタン・トランスファー”の6作目のアルバム。

 

プロデュースは、“デヴィッド・フォスター”と組んだユニット“エアプレイ”でも知られる “ジェイ・グレイドン

 

 

1978年の“マンハッタン・トランスファー”のアルバム「Pastiche」で “ジェイ・グレイドン”はアレンジとギターで参加。

前作「Extensions」(1979年)ではプロデュースを手掛けた。

前作に続いて2作連続での“ジェイ・グレイドン”プロデュース起用である。

 

 

アルバムはドゥー・ワップをはじめ、ジャズ、シャンソン、ロック、サンバ、ラテン、テクノとあらゆるジャンルの音楽が取り込まれていて、

“ジェイ・グレイドン”プロデュースということもありAOR色もある、といったバラエティに富んだ内容です。

 

どのジャンルを取り込んでもその完成度は高く、“マンハッタン・トランスファー”というグループの実力を窺い知ることが出来ます。

 

 

 

 

アルバムのオープニングを飾るA面1曲目ON THE BOULEVARDは、“マーク・ジョーダン”作詞、“ジェイ・グレイドン”と“リチャード・ペイジ”が作曲のナンバー。

 

爽やかな感じのコーラスが印象的で、お洒落な雰囲気のAORナンバーです。

“ジェイ・グレイドン”のギター・ソロ・・・味があって好きです。

ドラムは“スティーヴ・ガッド”、リズム・ギターは“スティーヴ・ルカサー”です。

 

ON THE BOULEVARD

 

 

 

A面2曲目ボーイ・フロムN.Y.Cityは、“Janis Siegal”がリード・ボーカルをとり、ドゥー・ワップ・スタイルで攻めています。

ピアノは“デビッド・フォスター”、エレクトリック・ギターは“ジェイ・グレイドン”です。

ドラムは“マイク・ベアード”。

 

“マンハッタン・トランスファー”のオリジナルではなく、ニュー・ジャージーのドゥワップ・グループ“アド・リブス”が1965年にヒットさせた曲のカバーです。

当曲は全米7位のヒットを記録!

この曲でグラミー賞の“Best Pop Performance-Group”を受賞しています。

 

BOY FROM NEW YORK CITY

 

 

A面3曲目「(WANTED) DEAD OR ALIVE」は一転してカリプソ・サンバ。

 

A面4曲目「SPIES IN THE NIGHT」は映画007のジェームズ・ボンドのテーマを使用した、遊び心のあるナンバーです。

“エアプレイ”っぽいところもあります。

作詞は“アラン・ポール”、作曲は“アラン・ポール”と“ジェイ・グレイドン” “デヴィッド・フォスター”

 

 

 

A面ラストを飾るSMILE AGAINは、個人的にアルバム中1番好きな曲!

フォスター色のある美メロなバラード・ナンバーです。

 

“アラン・ポール”が作詞で、作曲は“ジェイ・グレイドン” “デヴィッド・フォスター” そして“ビル・チャンプリン”という豪華な布陣!

“スティーヴ・ルカサー”がギターで参加しております。

 

SMILE AGAIN

 

 

 

B面1曲目“UNTIL I MET YOU” (Corner Pocket) は、元は “カウント・ベイシー楽団”の“フレディ・グリーン”が作曲、1955年に“カウント・ベイシー楽団”がレコーディングして、「Corner Pocket」のタイトルで広く知られているジャズ・ナンバー。

 

1960年頃に“ドン・ウォルフ”が歌詞を書いて、「UNTIL I MET YOU : あなたに会うまで」という歌曲が出来た。

 

それをマンハッタン・トランスファー流にアレンジ

この曲でグラミー賞で“Best Jazz Vocal Performance-Group”を受賞しました。

 

UNTIL I MET YOU (Corner Pocket)

 

 

 

B面3曲目KAFKAは“バーナード・カフカ”と“ジェイ・グレイドン”の共作曲で、アルバムの中でも最も実験的と思われるナンバー。

歌詞はないのですが、“マンハッタン・トランスファー”はスキャットで聴かせてくれます。

ドラムは“スティーヴ・ガッド”です。

 

 

アルバム・ラストの「A NIGHTINGALE SANG IN BERKELEY SQUARE」では、何とも美しいアカペラで聴かせてくれます。

 

 

 

 

 

収録曲

 

SIDE 1

1. ON THE BOULEVARD

2. BOY FROM NEW YORK CITY

3. (WANTED) DEAD OR ALIVE

4. SPIES IN THE NIGHT

5. SMILE AGAIN

 

SIDE 2

1. “UNTIL I MET YOU”

2. (THE WORD OF) CONFIRMATION

3. KAFKA

4. A NIGHTINGALE SANG IN BERKELEY SQUARE

 

 

 

 

 

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