籠の鳥は凍えて死んでも自分を哀れんだりしない

籠の鳥は凍えて死んでも自分を哀れんだりしない

これは鳥かごから脱出するための日常の挫折の記録である

Amebaでブログを始めよう!

 

来週から、工藤さんの生活の中から

丸山くんが消えるということが

どうしてもまだ信じられません

丸山くんが辞めちゃうなんて

信じたくないですし 信じられません。

また来週もそのまた来週も

丸山くんは仕事に来ない。

工藤さん馬鹿だから、突然そんなこと言われても

よく理解できません

工藤さんは丸山くんのいない生活は

想像しても想像できないです

いま思い返せば2年前が蘇ります

2年前の秋

はじめて丸山くんがお店に来た時

私が自己紹介で

「工藤です5年生ですっ」て言ったら

笑ってくれたのが昨日のことみたいです

工藤さんは丸山くんとは

年齢もすごく離れているし丸山くん男だし

どうやってうまくやっていこうか考えました。

でもそんな不安は丸山くんと話しているうちに

すぐにどこかに消えてなくなりました

それはあの時丸山くんが

“夏雪ランデブー”の話をしてくれたから。

それで丸山くんのこと”同じ話ができる人”

そう感じました

しかし思えばお仕事の上では

工藤さんは丸山くんには

迷惑ばっかりかけてて・・・

それに頼りなくてごめんね

あれでも工藤さんは精一杯

丸山くんが楽しくバイトに通って来られるように

心を砕いていました

いったいどんな風にって・・

はじめの頃は

丸山くんが早く職場の雰囲気に

なじめるように

心を開いて丸山くんを仲間として迎え入れました

それから丸山くんが早く仕事を覚えるように

親しく接しました

丸山くんによい仲間と働いてると

感じてもらえるように

年齢や性別の垣根を

自ら取り払うことを心がけました

それから丸山くんが尾作生花店さんの業務に

やり甲斐を感じていられるように

まずは先を行く者として私自身の

士気を高く保つことを心がけました

それから丸山くんが

花の仕事に飽きてしまわぬように

花の業界をみせるように、案内するようにって・・

接してきたつもりでした。

私は丸山くんが

工藤さんというオバサンと組んだことで

ハズレくじを引いた気分を

味わうことのないようにしたかったのね

そして丸山くんという人へのリスペクトを

ストレートに表現することも

忘れないようにいつも

心がけてきたつもりでした

 

お気づきのことと思いますが、わたし自分で自分のこと

「工藤さん」てよぶでしょ

私が自分を工藤さんという3人称で呼ぶのは

私が工藤さんというアバターを尾作生花店さんに

派遣しているというイメージをしてもらえると

分かりやすいと思います

まさに丸山くん対応アバターさんて

お考えになってくださいね

そしてこのアバター工藤さんが最後

丸山くんによって「危険うそつき」のレッテルを

貼られたところでスイッチ切られたということは

この段階で尾作生花店さんに派遣してたアバターさんは

失敗だったんだと反省しています。

本当は丸山くんには、この工藤さんに

親しんで愛着をもってもらえたらという思いを込めて

お届けしてたんだけれどね(笑)

 

ここで最後に言いたいことがあるので

聞いてください

丸山くん

通勤 バイクで遠くから走らせて来ていて

大変だったね

冬は寒くてキツかったでしょ

夏は暑くてキツかったでしょ

工藤さんいつも見ていて

疲れて帰るの大変だなって思ってた

配達と配達のくり返しとお店。

人づかい荒いので大変だったね

工藤さんにも配達してた時期があってね

その時、神経疲れたもん

工藤さんちゃんと言ったことなかったけれど

丸山くんを見ていて

配達は大変なのに丸山くんは軽々こなしていて

凄いなって思っていました。

あとね、組んでる人が私みたいなオバサンで

ごめんね

そしてそのオバサンが馬鹿でごめんね

お給料も安かったね

もっと高かったら良かったのにね

お店の仕事にも飽きちゃったのかな・・

いつも工藤さんが先に帰っちゃって

そのあと丸山くんは

一人で暗いのに配達にだされたり

寒いのに片づけしたり

退屈な仕事したり

一人で遠くまで帰ったり

雨に濡れながら暗くて

寒い道のりを帰ることもあったでしょ

疲れたでしょ

工藤さん6時までやっていた時期がほんの少し

あったんだけど、その時すごい疲れたもん

丸山くんそれずっとやってるんだもんね

大変だったね

だけど丸山くん愚痴とか一言も

言ったことなかったね

聞いてあげられなくてごめんね

工藤さんへの愚痴もあったでしょ

 

あとね お礼が言いたいの

今まで工藤さんのご飯をおいしいと言って

食べてくれてありがと

嬉しかった

たいしたものもお作りできませんでしたが

丸山くんのお弁当のことを考えながら

スーパーでお買い物したり

何を食べてもらおうか考えたりする時間は

工藤さんにとってはすごく幸せな時間でした

来週からはもうそれが出来ないのが

とっても悲しい・・・泣

工藤さん、丸山くんにはもっともっと

食べてもらいたいものがあったんだけれど

残念だな

こんなに急にじゃないと思ったから・・・

 

それに丸山くん、お花とってもセンスいいね

丸山くん上手なのに、このまま

やめちゃうなんてもったいない・・

 

むろん

丸山くんは色々なことに才能があるから

その気になれば全て手に入れることができる器を持った人だと思っています。

丸山くんは頭が良くて勘も良くて面白い

丸山くんは素晴らしい

工藤さんから丸山くんへの

止まらない心づくしの賞賛は

もうすでに先のブログでお伝えした通りです。

丸山くんには早々に

気持ち悪がられましたので

ここでは慎みますね(笑)

不快な思いをさせてしまって

丸山くん本当にあれはごめんなさい(滝汗)

 

それから丸山くんが工藤さんにくれた言葉

「僕は 何もない空間から ポンと いきなり生まれましたので。

心細いとか そんなんないっす」

ていう名言は、工藤さん深く心に刻んでいます

私がALSで一年半後にブラックアウトする

運命にあると悟った時

ものすごく怖くなって、一人で深く沈んでいたら

丸山くんがくれた言葉です

こんな言葉が言える丸山くんの生き方は

かっこいいと思います。

工藤さんはあの時

この言葉に救ってもらいました。

ブラックアウトになっても、この言葉だけあれば

パニックにならないで逝ける

だから工藤さんはこの言葉をしっかり心に刻みました

結局ALSは宣告されてないけれど

この言葉を丸山くんからもらった時の衝撃は忘れません

この言葉でもう

どんな最期もカタがつくと思います

丸山くんは生き方がかっこいい

 

2年間は一瞬のようでした

工藤さんの前を駆け抜けていった丸山くん

丸山くんは工藤さんのことをクレイジーシェフ👩‍🍳

って言ってたけど

工藤さんをクレイジーにしたのは丸山くんだからね

工藤さんは本来なら平凡な人です

最後にクレイジーシェフのお返しに

丸山くんには

“出会う女すべて狂わせるボーイ”の称号を

お見舞いしましょう

 

丸山くんと仲間になりたいと思って

向き合ってきた2年間だったけど

こんな風にいなくなっちゃうのか・・・

こーゆー終わらせ方が丸山くんの美学なんだね

 

6月くらいまではニコニコ柔らかだったのに

夏休み明けて来てみたらガラッと変わって

別人みたいな顔つきしてたから

心配してたんだよ・・・

こんな決断してたなんて・・

丸山くんの心はここにはない・・

けど工藤さんは丸山くんとの7月までの

楽しい交流の事を忘れてないよ

工藤さんは丸山くんの知性と教養

それから洒落のきいた語り口が大好きでした

工藤さんは丸山くんの他に

あのような楽しいやり取りの出来る人間を知りません

丸山くんは工藤さんにとっては孫みたいなものでした

何を言われても何をされても

目の中に入れても痛くない可愛さです

丸山くんは歌ったり踊ったり見ていて

本当に面白かったです

なごり惜しいけれど

丸山くんはこんなところに

長く留め置かれているような器の人じゃないことくらい

工藤さんにだってわかります。

 

丸山くん

就職おめでとう