誰の、何気ない日常を切り取ったような映画。
どんな時代に生きようと
親との関係に悩み、家庭環境に悩み、
「かっこいい」と言われるもの対して
根拠のない憧れを抱き、
疑いもなく近づこうとする。
友情に憧れ、
果たしてその友情が本当にいいものなのか
悩み、それでも大人に近づく自分に優越感を感じ
背伸びして、背伸びして、失敗する。
そんな感情は
ほとんどのひとが抱いたことある感情で
だからこそ
懐かしく感じ、
主人公の男の子がどこか恥ずかしく
最大限に愛おしく感じる。
まるで昔の自分を見ているかのようで。
90年代を懐かしめるほど過ごしたことない自分でも
ノスタルジーを感じるのは、
誰もが抱いたことのある感情のせいだろう。