【映画】The Social Dilemma「監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影」感想! | 音楽大好きブログ

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Netflixのドキュメンタリー映画 The Social Dilemma「監視資本主義:デジタル社会がもたらす光と影」。

 

この映画は、Adam Lmabertがインスタグラムに投稿したことで知った映画。

アダムがなぜこの映画を勧めたのか。

 

 

この映画を見たいと思っていたけれど、時間がなく先送りになっていた。そして、やっと見ることができたのでその感想です。

ネタバレ注意。

 

技術の進歩は、私たちの生活を豊かにし、便利にしてくれた。

クリック一つで買い物ができ、世界中の商品が自宅に届く。

 

特に、コロナ禍の今、ネットはなくてはならないものだと感じる。

先日の、アダムのライブ配信もそう。

技術の進歩によって、自宅でライブを生で見ることができる。

 

友人や離れて暮らす家族に会えない日々。

自宅にいる時間を埋める物の一つとしてSNSがある。

 

Facebook、Instagram、Google、Youtube、Twitterなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス。

このSNSの開発に関わった技術者たちが、自らが作り上げたSNSの闇について警鐘を鳴らしている。

 

ドラマを織り交ぜながらのドキュメンタリー映画は、とてもわかりやすく、そして考えさせられる内容になっています。


開発者の彼らが、予想もしなかった方向に進んでしまったSNSの心理操作。

知らず知らずのうちに嵌っていき、いつの間にか神経を蝕まれる。

そんなツールになってしまったことに、彼らは責任を感じているのです。

 

 

SNSは人々を繋げ、出会いの場となり、愛が拡散されていく。

臓器提供につながったり、会えない人と再会したり、人々に幸せを運び、どんどん拡散される良いプラットフォームなのです。

 

だが、その一方で闇が隠れているのも事実。

その闇の部分が幸せな感情を侵食していく。

知らないうちに・・・。

 

SNSの収益は、企業からの広告収入であり、企業は広告を多くのユーザーに見てもらうことで利益を上げる。

どのようにしたら、自社の広告に感心を持ってもらうのか。とどまってもらえるのか。

 

 

最近、気付いているのではないでしょうか。

スマホやPCなどで、ある商品を検索した途端、類似商品の広告が次々にスマホやPCの画面に広告が現れる。

 

あるいは、あるアーティストを検索すると、関心があるであろう投稿が目に入ってくる。

 

それを、便利だと思うのか、奇妙だと思うのか。

AIに監視されているのは誰もが気付いているはずです。

 

広告主が収益を上げるために、私たちの情報をアルゴリズムし、心理操作し行動させる。

 

企業は、ユーザーに長くとどまってもらうために、何に感心があり、どの記事について時間をどれだけ費やしたか統計を取っている。

企業のアルゴリズムによって、一喜一憂していることに気付かない。

 

ビジネススクールの名誉博士は次のように言っています。

「そこは人々を先物として取引する市場」だと。

 

SNS開発には、人を動かすために心理学を取り入れている。

深層心理に浸透させて習慣づけをする。

クリックしスクロールをし続けさせるのです。

 

 

大量に収取したデータによって、私たちは操られている。

 

自分のプラットフォームに現れるおすすめ動画や投稿。

何気なく見ている動画や投稿が、いつしか自分の正義になる。

 

もはや、SNSに自分の感情を乗っ取られたかのような。

 

SNSの開発者たちでさえ、その闇に気付きながら、スマホから目が離せなかった。

通知が来ると見てしまう。

寝室にもスマホを持っていき、寝る直前までチェックしてしまう。

 

インスタの「いいね」が非表示になったのはまだ最近のこと。

「いいね」に翻弄されるユーザー。

SNSの「いいね」で鬱になる若者たち。

 

 

そして、ヘイトコメント。

ヘイトコメントによって自殺してしまう人たち。

 

SNSの発言は、人の心理に左右する。

自分が好意に思っている人物の発言には、かなり影響されているということ。

それが正しいことではなくても、そう思い込んでしまう。

 

商品を売り込むためだけに利用するのならまだ良い。

 

ときには人々の弱い部分に影響させるような使い方をする者もいる。

SNSは内容によって、人々にドーパミンを出させる。

脳が快感を得たことを記憶し、また欲しいと思ってしまう。

 

トランプ前大統領のTwitteへの過激な発言の数々。

彼は、SNSを使用し、自分の存在を示したかったのか。

あるいは、過激な発言は彼のパフォーマンスだったのかもしれない。

トランプの発言に反応するメディア。

さらにトランプは過激になる。

 

この悪循環を止められなかった。

最終的に、トランプの支持者は連邦議会議事堂の襲撃をし、5名が亡くなるという最悪の結果となってしまった。

 

これがトランプの扇動ではないとしても、彼の今までの発言に便乗し、暴力を起こしたものがいるのも事実であり、現実の暴力につながってしまったのは悲劇としかいいようがない。

 

もしトランプがSNSで、平和的な発言をする人物であったなら、起こらなかったのだろうか思ってしまう。

 

アダムは、現在Queenのボーカルを務めている。

当初から、アダムへのヘイトコメントがあり、ブライアンやロジャーが心無いコメントをする者たちへ苦言を呈している。

 

彼は、自分のパフォーマンスに対して悩んだに違いない。

しかし、どんなにヘイトコメントをされようが、アダムの心は揺れることはない。

 

アダムは、そんな人たちにまっすぐ向き合っている。

 

もしかしたら、アダムは自身のことや、トランプのこともあり、この映画を見てほしかったのか。

そう思ってしまった。

 

SNSというのは使い方を誤ると、思ってもいない方向に進むことになる。

それに気付けなかったのは、開発者たちも同じなのです。

 

 

私はSNSについては、必要な情報を集めるだけのツールだと思っている。

 

以前、SNSで、あるアーティストのファン同士で知り合いにり、その人たちと地方のライブに行ったり、オフ会をしたりと交流をしていたことがある。

 

ファン同士、投稿をすると「いいね」をするのが当たり前になり、コメントを投稿したり返信したりを繰り返す。

ある時から、「いいね」やコメントをすることが億劫になってきた。

義務に感じてきたんですね。

 

そして、だんだんと「いいね」やコメントをしなくなると、「どうしたの?何かあった?」とメッセージがくるようになった。

 

また、あるとき、海外のある俳優さんにコメントした際に、その俳優さんが、私のコメントに返信をしてくれたことがあった。

そのことに嫉妬して別のファン(知り合い)から嫌がらせを受けたこともある。

 

もう、苦痛でしかなかった。

SNSでのつながりに疑問を持ち始め、その当時のSNSアカウントは全て削除し、しばらくSNSから離れた。

 

そして、少し時がたってから再開。

今は、なるべく必要な情報のみを見るようにしている。

SNSが自分の生活の大半を占めるようになってはいけない。

 

使い方を変えたことで、嫌なコメントをする人とのつながりもなくなり、目にすることも減った。

 

心の健康を維持するには、自分がしっかりした軸がないと難しいのです。

SNSの情報に流されてはいけない。

そして、SNSに自分の行動を決めてもらうのではない。

自らが自らの意志で物事を決めることが大切なのです。

 

SNSの開発者たちは、今からでも時間をかければ、この闇のプラットフォームを変えることはできると言います。

 

 

必要な情報を得るユーザーにとっては便利なツールだったはずが、いつのまにか中毒性のあるものに変わってしまったのです。

 

とても印象的な言葉が飛び込んできました。

「顧客を”ユーザー”と呼ぶ業界は2つだけ。違法薬物とソフトウェアだ」

 

まさに、自分でコントロールできない中毒性ということ。

 

SNSによって、自傷行為をする10代の若者が増えてきたという事実も問題視している。

日本では、Lineの既読スルーによるイジメもそうだ。

 

 

10代のティーンにとっては学校や友人が全て。

まだ視野が狭い子供たちにとっては、SNSでの自分の存在価値が大きい。

 

親が知らない間に、心に闇を抱えてしまうという怖さがある。

 

なにより大事なのは、今、SNSに依存していないかということです。

家族や友人や恋人と過ごすことより、SNSの世界を求めてしまう。

子供だけではなく、大人も自覚しなくてはならない。

 

私はHarry Stylesのファンでもあるのだけど、彼はSNSが怖い存在であり、自身の心を蝕むものであることを知っている。

だから、彼は必要なとき以外はコメントも「いいね」もしない。

 

彼のモットーである「Treat People with Kindness 親切心で人に接しよう」は、彼の人柄を象徴している。

彼は、SNSでファンとつながるよりも、自分の心の平穏を選択したのです。

とても賢い選択。

そういうところも好きなポイントなんですよね。

だからといって、ファンが彼から離れることはないのですから。

 

SNSによって自らの判断を変えてはいけないのです。

フェイクニュースに惑わされない。

偽情報ほど、早く、多く拡散されます。

 

 

情報やニュースの出どころを調べる必要があります。

 

自分自身で考え、見極めることが大切です。

 

SNS開発者たちは、声をそろえて言います。

自分の子供たちにはSNSを使わせないと。

 

 

そして、彼らはこのように言っています。

「人を蝕む収益モデルはやめよう。」

「変えるべきた。変える責任がある。」

 

「通知はオフにする。」

「時間を決めて使う。」

「不要なアプリは削除する。」

 

「外は美しいんだ、外に出よう!」

 

最後にこんなコメントが。

 

「Follow us on Social Media!」

SNSでフォローを!

 

「Just kidding.」

冗談です。