この日は、まず、部屋の移動から。

ナースセンター目前の4人部屋から、トイレ横の大部屋へ。配置はまたもや窓際。今度は南側に窓があり、向かい側に1棟(婦人科は2棟)があるので、景観は無粋、の一言。


朝からうつうつと頭痛があり、我慢できないほどではないけれど、痛み止め(ロキソニン)を服用。腹部の張りはまだまだあるものの、入院して初めて深呼吸ができた。


しかし、体を起こし続けるのはツライし、さりとて寝てるのもツライ、という状態になってきたので、どの程度の移動ならしてもいいか看護師さんに尋ねるも、トイレと病室の往復以外許可ができない、とのこと。

まだまだ安静にしててくださいね、と念をおされてしまった。あ~あ。


そして、夜。

消灯直後の出来事だった。

「ちょっと、あなた。いつまで機械のサインを放っておくの?(怒)」

いきなり、小声でクレームが。

「は?」

私は言われた意味がわからず聞き返す。すると、さらにいらついた声で、

「明かりの明滅が気になって眠れないでしょ! それに、機械、アラームなっているんじゃないの!?」

何のことやら。

「だから、これよ!」

指さされたのは、インシュリンの自動注輸器機。グリーンの明滅は、正常に機能している証拠のサインで、特に誤作動もアラームも無し。

「これは、正常に動作している時のシグナルで、特に問題は起きてませんが」

「光が天上に反射してまぶしいのよ。消しなさい!」

「いや、これの仕様でそうなってるんで、私ではなんともしようがないんですけど…」

イライラしている相手は聞く耳を持ってやしない。

「何とかしてちょうだい!」

言い捨てて、自分のベッドに戻っていくクレーマー。


いや、何とかしろ、と言われても…どうしろと?

仕方ないので、ナースコールを押し、来てくれた看護師さんに、これこれこういう苦情をいただいてしまいまして、と説明をする。

看護師さんも、機械が正常に動作しているかどうかをすぐ見られるようにしなきゃならないので、どうしようか、とアタマをひねる。

しばしナースステーションに戻っていき、セロテープとメモ用紙を折りたたんだものをもって再度来訪。

幸いグリーンのランプは角に配置されていたので、とりあえず、上部を覆って、横から確認できるようにしておきましょう、と、紙を固定する。


さて、これで安心して眠れる♪と横になり、寝る体勢に。が、なかなか寝付けない。

何度か寝返りを繰り返し、そして…


何かが引っ張られる感触。続いて、何かが抜けたような…………………


「????!!!!!」


て、点滴の管がすっぽ抜けてる~~~~~~( ̄□ ̄;)あせるあせるあせる


慌ててナースコール。

駆けつけてくれた看護師さんはさっきクレーマー対処をしてくれた方。

「すみません~~~(ノ_-。)」

「あらあら」

看護師さん、点滴棒を持ち去っていく。

は~~、と思ったのもつかの間。なんだか、左手(点滴処置をしていた腕)が濡れたような感触が…

落ち着いてみてみるとあらあらまあまあ血が流れ出てる~~~~~~Σ( ̄□ ̄;)!!


当たり前の話、輸液のぶら下がった点滴棒のみ持ち去られ、残された針の方にはなんの処置もしなかったのだから、そこから血が溢れてくるのは必然で。


またまた慌ててナースコール。

看護師さんに針を抜いてもらい、血を拭き取ってもらう。シーツが吸い取った血は、バスタオルで覆い、次のシーツ交換日までそのまま、という説明を受ける。


今まで点滴をしていた部位は、左腕の肘の内側。一番静脈注射がしやすい、けれど肘を曲げるとすぐに輸液が滞る、という場所だった。

まあ、すぐに同じ場所に針は刺せない、という事情もあっただろうが、次に点滴ルートとして確保されたのは、肘と手首中間くらいの場所。確かに、ここの方が、自由に腕を曲げれるし、楽なような気がする。


いろいろな処置を施してもらい、今度こそ、眠るぞ~~、と思った時には、すでに丑三つ時に近い時間だった。



………ああ、今夜も睡眠時間は、あまりないなー( ̄_ ̄ i)

諦めが肝心、か?