こんにちは。

ご訪問頂きありがとうございます。

 

映画ジョジョラビットを観ました。

第2次世界大戦中のナチスを信望するドイツ人少年と、

母親が彼にも内緒で屋根裏にかくまっている

ユダヤ人の女の子の話で、テーマは重く、

哀しい場面ももちろんあるのですが、コメディでもあり

皮肉りながら、でも自分で知ることの大切さや戦争の狂気、

うまく伝えているなって思いました。

 

映画の舞台はポーランドのクラクフでも、

アウシュビッツでもないけど、

映画をみながら2年前にいったポーランド南部の

古都クラクフを思い出しました。

 

アウシュビッツ訪問の入り口ともなるクラクフ、

周辺には、クラクフ旧市街(クラクフ歴史地区)、

アウシュビッツ強制収容所、

ヴィエリチカ岩塩抗、と複数の世界遺産があります。

 

クラクフ歴史地区は建築が美しい街でした。

その中でも聖マリア教会のなかは圧巻でした。

 

 

中央広場、旧市街の通り、きれいな建築が並びます。

 

ヴァヴェル城。

 

歴史地区内にはコペルニクスが在籍していたポーランド最古の大学も。

 

 

旧市街の外、今はおしゃれエリアになっているユダヤ人街。

 

でも美しい街並みにも負の歴史があったことは

未来への教訓として忘れてはいけないこと。

映画シンドラーのリストのもとになったシンドラーの工場は

現在博物館になっています。

 

英雄広場の椅子のオブジェ、ナチス占領時代に

ユダヤ人ゲットーの中心だったのがこの広場。

第2次世界大戦中、ゲットーのユダヤ人が移送のため

集められた場所。

ゲットーがつくられたのはユダヤ人地区ではなく、

ユダヤ人地区から強制的に移住されたときに、

家財道具をもってこのゲットー地区へ移ることに。

ユダヤ人学校の生徒が椅子をもって移動する様子を

映した記録フィルムが残っていて、

その記録をもとに、椅子をモチーフにしたオブジェが

造られたそう。

 

そしてアウシュビッツ強制収容所。

クラクフから1時間半~2時間位。

自力でバスでいくこともできますが、

中はいづれにしてもガイドつきでないと入れなくて、

クラクフからツアー参加にしました。

直前の手配だったし英語ツアーに参加しましたが、

日本人ガイドの方もいるようです。

 

 

一度はみておくべきと思っての訪問、展示物もガイドの説明も

詳細で、行って良かったけど、やはりかなり気持ち的にはつらく、

だからこそ、2度と世界のどこだとしても繰り返されたく

ないと思いました。

残念ながら、世界では紛争や、争いがまだあって、

いつも罪のない一般人が犠牲になる、

違いを認め合い、平和な世界を祈らずにはいられない訪問でした。

 

生きたくても生きられない人もいるのに、もっともっと

命の大切さが尊重される世界になりますように。

 

尚、クラクフの街中では結構夜遅くまで飲んでいる人達がいて

盛り上がっているなぁという感じでしたが、アウシュビッツでは

お酒の匂いがすごいといって入場を断らているグループが

ありました。尊重を忘れてはいけないですね。

 

アウシュビッツのあとには、もう一つの世界遺産、

ヴィエリチカ岩塩抗へ。バスでクラクフから30分位。

岩塩でできた礼拝堂の祭壇は美しかったです。

 

クラクフの旧市街で観光客相手の仕事をしている若者と

話したときに、’クラクフはアウシュビッツだけではない、

見るところも、綺麗なところもいっぱいあるからもっと

違うクラクフを知ってもらいたい’と言っていたのが、

印象的でした。

 

今の為、未来の為に忘れてはいけない世界の負の遺産、

それを踏まえたうえで新たな歩みも必要なんだなと、

ジョジョラビットをみて、思い出したクラクフ旅行でした。

 

お読み頂きありがとうございました。