[課題内容]
「私達が家として住む場所は、敷地という地上のほんの一部の所でしかありません。し
かし、天井裏や屋根ばかりでなく、その上の空には無限に広がる空間があります。そして床下だけでなく建物の下には豊かな大地が手つかずに残っています。こ
の課題では、斬新な屋上と地下の空間の設計を求めます。それは本体とも言える地上の部分に単に付け加えるのでなく、どのようにして本体と関係づけるかを構
想してほしいのです。地上部と大空を抱える屋上とをいかに連続させるか、そして地下がいかに魅力的に繋がり結びつくかを検討することで、地上部の本体も今
までの家とは違った豊かな空間をもった家になるはずです。
「天と地を結ぶ家」は歴史的にも建築の構成の概念としてありました。たとえば、バシュラールというフランスの詩人で哲学者は「住宅は屋根裏と地下をもつこ
とで初めて家になる」と言っています。また古典主義の建築は、地を意味する基部、本体である中部、そして天を意味する頂部という三部構成を立面に用いるこ
とで、建物の上部と下部を合わせて建築が成立することを表現していました。
以上のことをふまえて、私達の住宅の天井裏や屋根を、そして床下や地下を見直してください。そのことから新しい住宅像を提案してほしいのです。それは現代の「天と地を結ぶ家」となるのです。」
今参加しているコンペです。
日工大の主宰なんですが審査員には坂本一成の名が!
この坂本一成という人は今の東工大のボスで、寡作ながらも日本の住宅史に残る傑作を作ってきた人です。
深い思考をする人で、書いた本を読もうとしたことがあるんですが難しすぎてほとんど理解できませんでした…笑
コンペの概要もバシュラールの言葉なんかを引用しちゃって、他の高校生向きのコンペとは一線を画してる様に思います。
建築的にはかなり面白そう!ってことでこのコンペに参加することに決めたんですが、やっぱ難しい…ここ一週間くらい停滞が続いています…
天と地を繋げるアイディア、募集中です!
