◆太極算命万象学入門

 

 

太極算命万象学とは?

 


第013回 後編:  [ 十二支の成り立ち ]

 

もともと動物とは関係のない十二支が、人間に身近な動物名によって、「ねずみ」「うし」「とら」「うさぎ」「たつ」「へび」「うま」「ひつじ」「さる」「とり」「いぬ」「いのしし」と、親しみやすく巷に流布されるようになったのは、時代が下ってからのことである。

それは人々に時間を分かりやすく知らせるためのもので、日本で亥は「いのしし」として知られているが、古代中国では「ぶた」であり、インドでは十二支の中に象が登場するなど、その地域の日常生活に密着している動物が配されている。

また、中心軸の頂点に十二支の中で唯一架空の動物である辰を配してあるのは、その場所が最も神に近く、辰が天空と地上を行き来できる龍を表しているためである。

十二基点で表された立体五行説の図は、自然界を静止状態でとらえているため、日常生活に活用するには不便である。

そこで考え出された方法は左の平面図に示すように、円盤状にして簡略化することであった。専門的になるため平面化の方法は省略するが、平面上の円盤は循環する時間を表すには最も適した図形である。