「そんな事言ってる場合かよ!」




はぁ?最近の綿毛は喋んのか?



ああ...綿毛は喋らんわな...


ここに勝手に入って来ていいのは母ちゃん父ちゃん、おまけの翔君...くらいだから


きっと、翔君だな...


あ、そろそろ...鍵返してもらわないと。

彼女にバレると面倒だ。

余分な面倒はごめんだ...静かに暮らしてぇ。


てか...

忙しいくせに、こんな所に来てていいのか?



智「大丈夫」


翔「あんたの大丈夫は大丈夫じゃないの。マネージャー来てくれるから病院、行くよ」


智「...え?、行かないよ。俺、かかりつけの病院とかねぇし」


それに...マネージャー君をプライベートでこき使うのは良くない。特に今の俺は。

そういうの、翔君も嫌いなくせに...



翔「ちょっと黙ってて。保険証どこ?勝手にさがすからね」


あ、やめて...ダメダメ


あの人、クローゼット開けるつもりだよね



ダメダメ...



そこは、開けちゃ...ダメだ...