消滅飛行機雲...


初めて見つけた時、まるで雲の芝生を芝刈機が走り抜けたような景色

首が痛くなるまでずっと眺めていた


飛行機雲は普通に見た事あったけど。


そんな空をずっと見ている俺に

翔君はあの時、なんて言ってたっけ...



そう...確か...



『見慣れた物より

珍しい物の方が注目されるのは

当たり前の事なんだよね。


飛行機雲は、珍しい物じゃない

でも、消滅飛行機雲は...なかなか出会える現象じゃない...だから、智君も今、目が離せなくなってるでしょ?


俺達も...世間一般の男女のカップルじゃないけど...その上...兄弟でもあるけれど...

いいんじゃないかな...何にでも“普通の事“と“特別な事“はあるんだから...

俺達がこれからもずっと一緒にいても誰にも迷惑はかからないよ?』



だから...




“これからも、一緒に笑っていよう...“





あの時



俺は...ちゃんと答えたっけ...




目が覚めた時...ちゃんと言おう





翔君の笑顔を

ずっと隣で見ているからね


これからは


俺が翔君の笑顔を



守っていくからね...










終。









えええ...??終わり?

この二人は、これからどういう距離感で生きていくのでしょう。それは...皆さんお任せします。←おい。