*・゜゚・*:.。..。.:*・'・*:.。. .。.:*・゜゚・*4年後...
週末には必ず来てくれる...
俺の...大好きな人...
⭐︎
翔「智君。今日はね...これ!」
智「なぁに?焼き芋??」
翔「そ!これね、感動だよ?スイートポテトみたいなんだよ!」
翔君は...わざわざ東京から新幹線で来てくれる
平日は仕事が忙しいから
金曜の夜の新幹線で来て月曜の始発で帰って行く...俺は...この家で翔君が来てくれる週末を楽しみに平日は在宅で仕事も頑張っている
こうして、まるで週末婚のような生活が始まって3年...良い事も悪い事も沢山あった...
4年前...翔君の奥さんのお腹の赤ちゃんが弟さんとの間に授かった命だと分かり、翔君は離婚した。でも、奥さんと弟さんを責める事はしなかった。
弟さんには父親と二人で経営する為の会社を作り全ての経営を二人に委ねた。
今後...あらゆる理由があっても連絡を寄越さないという条件で。
簡単に言えば二人とは絶縁した。
相葉ちゃんとニノは二人で今も食堂を繁盛させている。京都でアドバイスしてくれた有名なシェフが実は長野さんのお父さんだと知ったのは。つい最近(笑)その長野さんのお父さんに今もアドバイスしてもらって松潤が抜けた穴を二人で補っていて...とても楽しそう。
潤君は松兄と新しくお店を始めたんだ...。
俺が住むここから歩いて行ける場所に。
東京を離れて松岡医師の勤める病院で治療をしてもらって...松兄は、そのまま病院の近くに家を借りた。てっきり一緒に住んでくれるのだと思っていたら...松兄は住居兼店舗の居抜き物件を買った。田舎だから安かったらしいけど...
普段から無駄使いしない松兄は俺の想像の上をいくお金持ちだった。
裕福な人は、お金を大切にするんだと思う。
決してケチじゃない...お金の価値を大切に出来る人がお金の方に好かれるんだ...
母ちゃんがよく言ってた...『お金はね、寂しがりやさんだから仲間が沢山いる所にしか集まらないのよ(笑)だから、ウチにはお金は来ないよね...』って。
それも一理あるかもだけれど...翔君も松兄も血の滲む努力の賜物...
だから...仕事を妥協する人ではなかった。
翔君の強い願いを受け入れて秘書に戻った長野さんに、リモートでも構わないと言われた日でもちゃんと出社する。
そんな翔君は社員にも好かれている社長さんのようだ
寂しいと言えば寂しいけれど...
平日は俺もそこそこ忙しいから
自分のペースで目の前の出来る事を確実にこなしていく、そんな楽しい毎日...