松「...あれ...あんな所に人がいる...、手を振ってるが...知り合いか?」

相「あ、もしかしたら連絡くれた堀川さんかも!松兄、停めて!」


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堀「初めまして!こんな所までわざわざありがとうございます。僕は堀川です。相葉さんですね」

相「はい!相葉です。相葉ちゃんって呼んで下さい!わざわざ迎えに出てくれたんですか?」

堀「はい、下のばあちゃんが電話くれて。お客さんに荷物、預けたからって(笑)
すみません、ウチにご案内する前に少しお話し出来ますか?」


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車を脇に停めて車中で堀川さんを交えて5人で話をした


松「...じゃあ...智は身元を何も話していないのですか?それなのに...何処の馬の骨かも分からない男を住まわせてくれて...」

堀「さとちゃんは自分では言わないだけで...連れてきたのは僕の兄で。
だから、変な人じゃない事は分かっていますから(笑)
ここからが本題で...
ピンバッチ...あれが欲しいと言うのは嘘じゃないんだけど...でも、わざわざこんな所にまで来てもらったのは
皆さんがさとちゃんの知り合いじゃないかと...」

話すのが苦手なのかな...
智と通ずるものがある。
言いたい事はちゃんと伝わるんだけど
慎重に言葉を選びながらゆっくりと話してくれる

松「私は智の叔父になります。この三人は智の大学時代からの親友で相葉、二宮、松本です」

堀「三人は知ってます(笑)
ずっと、SNS追ってるんで。
さとちゃん、もうここに来て5年...。
僕も毎日いるわけじゃないんだけど...じいちゃんとばあちゃんが言うには、...たまに泣いてるって。
ピンバッチ握りしめて。
『ごめんなさい』言いながら...
だから、そのピンバッチ...きっと大切な物だろうって...自分の事は何も話してくれないんだけど、きっと同じ物を付けてる三人ならさとちゃんの事、知ってるんじゃないかって...。
このピンバッチ...何処を探しても売ってなくて...もしかしたら、さとちゃんの手作りなのかも、って思ったんです。工作教室でピンバッチも教えてたし」

潤「その通りです。これは智の手作りで同じ物は四つしかありません」

二「よく気付いて下さいましたね...」

堀「さとちゃん、スマホも持ってないしネットも興味ないみたいだけど...ある日、偶然流れてきた皆さんの動画を僕が見てたら...泣きそうな顔して後ろで見てた事があって...。もしかして知り合いなのかな...と思ったんです...」