俺は...なんて事を...

昔から短気で後先を考える事をせず
つい頭に血が上り
思った事を口に出してしまう...
社会人としても失格...


「お前」だなんて言ってしまった...
智君のパートナーとしても

俺は...失格だ


アイツの事を庇う智君に腹が立った
俺の気持ちも知らないで...
言うに事欠いてアイツが俺を慕っているだなんて...
そんなはず..あるか...

隙あらば俺を陥れ
俺と母さんの上に立ちたいだけだ

そんな奴の肩を持つなんて...


⭐︎


長「ちょっと、いいか...?」

翔「博君...。智君は?」

長「...見失った...。後は、自分で関係を修復するか終わりにするか...ちゃんと考えろ...」

翔「え?!...終わりにする?...何、大袈裟な事を言ってるの?こんな事で終わりにするわけないじゃん」

長「...お前の、そう言うところを、俺は直してやれなかったよな...」

翔「ただの口喧嘩じゃん」

長「...お前は...何も分かっていない...。
照の気持ちも...大野さんの事も...。
だから、大野さんが何に心を傷めたのか分からないんだよ...
あの人はお前が酷い言葉で傷付けていい人じゃないし..ただ言葉に傷付いたんじゃない...。
それを理解できないお前が誰かを愛する事なんて無理だ...

図体だけはご立派になったけど
お前は...やっぱり世間知らずのボンだよ

照と大野さんが...似た境遇だと頭の隅にちゃんと置いておけば...大野さんを傷付けて、あんな哀しい顔をさせなかったんじゃないのか...?
お前が照に向ける言葉は、そのまま大野さんをも突き刺したんだよ...

良かったじゃないか...隠して取り繕ってもいつかはその性分はバレるんだ...
早い段階でお前の思慮の浅さが分かってもらえて、これで終わりでいいじゃないか...」




アイツと智君が似た境遇...?


一体...何を言っているんだ...