照「兄さん!!お帰り!」

呑気な奴...

翔「お前、またなに企んでるの?」

照「なんの事?それより...久し振りだね!ご飯、食べてくでしょ?長野に言ってくる!」

翔「必要ない。この家で飯なんて食う気にもならない...それに...、長野さんを執事かなにかと勘違いしてんじゃねぇか?お前が好きに使っていい人じゃねぇんだよ」

照「...なんだよ...久し振りにあったのに...文句ばっかり...何が気に入らないんだよ!」

翔「何もかもだ...お前に関する事で気にいる事なんて一つもないね」

長「翔さん。ご無沙汰しております」

翔「こちらこそ。いつもバカのお守りありがとうございます」

長「翔さん...少し、お時間よろしいですか?」



⭐︎



翔「やはり、そうでしたか...」

長「私が付いていながら...申し訳ございません」

翔「頭を上げてください。長野さんのお陰でまだ子供の癇癪程度で収まっているんです。
体だけ大きくなって...中身は子供のまま...俺の物を欲しがる癖は治らない...」

長「照さんは...翔さんの事が好きでしょうがないのですよ...貴方に、構って欲しくて仕方がない...」

翔「だからといって...何をしてもいい事にはなりません。今までは、アイツと関わるのが面倒で放っておきましたが...今回ばかりは目を瞑るつもりはありません。
どんな手を使ってくるか知らないが...
完璧に...叩き潰すつもりですから」

長「......大野、さん...ですね...」

翔「俺にとっては兄のような存在の貴方に隠すつもりはありません。
彼は...俺の大切な人です。あの人だけはアイツに手を出させません。
もし...何かしたら...二度と歩けなくなる位には制裁を与えます」



長「翔...。分かっているよ...。
そんな事にならないように、尽力するよ」