この若さある限り | 私が観てきた映画など(Movieノート、カセットテープより)

この若さある限り

2017年ー平成29年8月9日 シネ・ヌーヴォ
昭和36年作品

原作は石坂洋次郎、彼の作品は数多く映画化もされている。イメージとして爽やかであったり、時にはセンセイショナルで時代を指南するものでも有ったりする。
蔵原監督が撮った本作品、学園物で先生と教え子の愛なんてどう扱うのかと半信半疑だったけど、なるほどこの時代にここまで描いていたとはチョット唸ってしまった。
取り分け、夏休みに銚子へ行った先生(吉行和子)と追いかけて行った教え子(浜田光夫)の描写は優れている。宿の場面、浜辺は昼間もそうだが夜の場面が特に素晴らしいね。
これ程、禁断の愛を見事にギリギリ一線を保って描き切った作品が他にあったかなぁ。
ラストは背伸びしていた事に気付かせ、いや自ら吐露させ爽やかにエンドに繋げている、お見事です。

 

追記、吉行和子が何と言っても良い、チョットふっくらした頬、十代にも見えるが魅力を余す事なく捉えてる。