東京おにぎり娘 | 私が観てきた映画など(Movieノート、カセットテープより)

東京おにぎり娘

2014年-平成26年11月2日 録画HDD(BS日本映画専門チャネル)
昭和36年作品

何、このタイトル、こんなタイトルの日本映画があったんだ。えっ、おにぎり屋さんと言う商売があったのか知らなかったなぁ、東京だからなの、何て知らなかった事ばかり。
小津でも、成瀬でもない失われた日本の日常が描かれています。昭和36年の東京、ロケ撮影で記録されている風景が良いなぁ、新橋駅周辺ってこんな感じだったのかぁ。そして28才頃の若尾文子の様々な表情が良い、彼女の魅力を引き出しているね。監督の田中重雄の事知らなかったなぁ、戦前から活躍しているベテランなんだね、作品歴眺めると彼の後期のテレビドラマ「水もれ甲介」や「気まぐれ本格派」で遭遇していたんですね。これからは映画作品も意識して観たいと思います。
藤間紫、中村雁治郎、沢村貞子、伊藤雄之助等のベテランが普通に登場して絶妙な雰囲気を盛り上げているね、昭和36年をリアルタイムで体験したかったなぁ。素晴らしい時代だなぁ、そしてラストシーンも良いね。

是非,是非パッケージ化お願いします。

追記、一晩寝ていると何か貴重なもの見たなと思い出しました。録画時間で始まって25分頃若尾文子と川崎敬三が街中で遭遇する場面、バックに「光る眼」(1960)と「ダッジ・シティ」(1959)の看板が映ります。そんな時代だったんだなぁ。