尼僧ヨアンナ | 私が観てきた映画など(Movieノート、カセットテープより)

尼僧ヨアンナ

2008年-平成20年1月20日 録画VHS

1961年作品

尼僧ヨアンナ(1960) - goo 映画

CIMEMAだいすき! 第17集 ポーランド映画特集(1988/12/27)で放映されたものです。開巻からの様式美的なものに引き込まれていきます。カメラワークが神父の目であると感じます。ハンディカメラが効果的に使われている。効果音、暖炉の薪がはじける音が良い、音が重要。結構、長回しのシーンあります。次第に辛らつな構図である事が見えてきます。ポーランドの抑圧された環境から生まれた傑作に違いないと思えてきます。月面のような光景やモノリスに見える物も映っているし、スタンリー・キューブリックは、この映画を「2001年宇宙の旅」のモチーフにしたのだと思った。この映画に映っているものに感動し始めます。修道院のトビラが開いたことは欲望を認めたこと。「エクソシスト」のウィリアム・フリードキンも、この作品観てますね。悪霊に取り付かれたヨアンナはブリッジして喋るのです。政治的タブーを描いているし、ユダヤ教の神父は宗教の矛盾も指摘してる。この作品、我が家のヘビー・ローテーションにしたい。是非DVDパッケージで発売して欲しい。映画史的に外せない作品です。


余談  番組の中でブティックのCF流れます。桃井かおりが中国の街中を人力車に乗っていて、周りも自転車ばかりなのです。19年しか経っていないとは思えません。



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