2024年-令和6年4月20日 シネ・ヌーヴォ


昭和28年作品


越路吹雪と淡島千景特集始まりました。本作品12年1月に録画で観ていて、その作品の斬新さに驚いています。作品は前年、昭和27年の血のメーデー事件も取り上げていて戦後、国として戦争を反省、総括する事無く、ダラダラと流されていく日本の国の実態、そんな社会風潮を描いています。

一見コメディな面も有りますが、実はシリアスで、ブラックユーモアな作品に仕上がっています。

当時、よくこの様な体勢批判の意味を込めた作品を公開できたなぁと思います。改めて観て、日本も含め混沌の世界情勢の今、本作品を観る価値は有ると思います。

娯楽作品の面から見ると日本映画黄金期で配役が見事で、それだけでも嬉しく成ります。お気に入りの八千草薫と杉葉子も出てるしね!