2024年ー令和6年3月25日 シネ・ヌーヴォ


昭和34年作品


小津安二郎特集、本作品は12年10月に録画で観ています。作品の記憶は子どもたちのテレビ買ってくれ闘争劇のイメージしか残っていませんでしたが再見すると、ご近所付合いの難しさ、うわさ話合戦でも有ったんですね!そして老いの問題や、定年後はどうする問題も扱っていました。

産婆お婆ちゃん(三好栄子)と嫁に行った娘(杉村春子)の親子関係、その会話の不満を垂れるお婆ちゃん、ここには老いの問題と、家族だけど大人に成って仕舞えば、分かり合えない仲で有る事が描かれています。

近所に住む宮沢(東野英治郎)さんは定年退職で失業中、人が羨む反面、現実は厳しいのも伺えます。それを見た隣人は内はどうしようなどと言っています。

タイトルの“お早よう”が意味する事は、日常生活は無駄な事ばかりが多いが、それは人間関係を回す重要な仕組みだとも言っています。その象徴がテレビの購入であって、そんな事が人生の一面で有ったりもすると言う、合理性ばかりが人生では無いよってね!