2023年-令和5年8月26日 京都国立近代美術館 1階講堂


昭和29年作品


同年に「大阪の宿」の傑作もある五所平之助監督作品。タイトルが示す様にシリアスなテーマを作家映画として渾身の力で制作されている事に驚きました。

主要登場人物は診療所院長に宇野重吉、医師に津山恵子、失業中で探偵アルバイトの芥川也寸志、戦争の負傷でまともに働けなく、生きる希望を失っているのが木村功。院長は愛人に貢がせ診療所経営に生きがいを感じているし、診療所の看護師とはよろしくやっている、医師は世の為に尽くしたいと日々頑張っているが若干空回り気味、探偵アルバイトは何とか正社員となって生きていかなければと毎日をやり過ごしている、負傷の若者は、役に立たないなら毎日死にたいと嘆いている。

その他に乙羽信子、安西郷子、伊藤雄之助等芸達者達で固められている。

ラスト、どんな結末となるのかハラハラするが、監督はある策を持って、一旦締めるのです、、、