2023年-令和5年6月2日 シネ・ヌーヴォ


昭和11年作品 LES BAS-FONDS


原作はロシアのマキシム・ゴーリキーですが、ジャン・ルノワールはパリの場末の木賃宿に置き換えている。お話は泥棒家業のペペール(ジャン・ギャバン)と男爵(ルイ・ジュールべ)が出会い、意気投合し、ペペールは恋人と宿を出て行き、男爵は住み着いてしまう、逆転構造だ!

ジャン・ギャバンと言う事も有りますが、場末を生き抜く活力、そこから脱出する希望に溢れる姿が良いね。それに対する男爵は、ペペールから聞いた少しの暮らしぶりを理解し、違和感無くどん底の生活に馴染むから驚きます。こう言う明るさはフランス映画じゃ無いと出せないね!