2020年-令和2年2月11日 シネ・ヌーヴォ

昭和32年作品

本作品の駒子を演じた岸惠子を見たくて、2012年9月に録画で観ました。
今回は追悼・八千草薫特集で再見。やはり本作品は岸惠子の演技あっての作品ですね。
しかし駒子と葉子(八千草薫)のバトル、八千草薫も負けていません。
地方都市の閉塞感と、そこに住む人達の情熱と葛藤を画家の島村(池部良)の分析目線で展開してゆく。中盤で駒子が三味線を弾くシーン有りますが、ここが中々の見せ場で、駒子のやるせ無い心情が爆発しています。岸惠子は実際弾いてますよね。
宿の女将役の浪花千栄子は流石の役回りだね。前回も記しましたが千石規子は重要な役を好演。
それと同じく昨年の訃報となった市原悦子が強烈な笑い声で登場、“君はよく笑う女だね”と島村に窘められます。



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