「
流星ワゴン
」
キャスト:
永田一雄 阿部丈二
橋本義明 西川浩幸
橋本健太 林貴子
永田忠雄 三浦剛
永田美代子 岡内美喜子
永田広樹 原田樹里
永田悌子 大森美紀子
武藤智子 前田綾
武藤伸之 菅野良一
橋本仁恵 岡田さつき
蝶野礼二郎 畑中智行
小島孝美(読者) 坂口理恵
ストーリー
妻の不倫
、子供の暴力、そして自分はリストラ
。
死んじゃってもいいかなー…積極的に「死にたい」と思う力も沸いてこない
疲れきった主人公の前に一台の車がとまる。
交通事故で五年前にこの世を去った親子が運転するその車は、
後悔の残る選択をしてしまった日へ遡ることができる車だった…
(ブログより抜粋)
キャラメルによく言ってるにも関わらず、私の苦手なファンタジー系
ま、西川さんの復帰もあるし、1回くらい見とくか・・・、的な感じで行ってきました。
会場は満員でしたね。
で、とりあえず一言でいうと
「ここまで舞台で泣いたことはない!」位泣きました
(一人で行ってて良かった
)
いや~、結構中盤から涙腺がやられてました
いや~、舞台見に行ってあんなに泣いたの初めてかも。映画でも、「ダンサーインザダーク」くらいかな。
でも、すごく悲しいとか、ただただ泣かせるというのでもない。
もちろんキャラメルお得意の身内ネタ、お笑いも入ります
だから、なんか不思議な感じでした。
この物語は重松清さんの「流星ワゴン」が原作で、ストーリーテラーとして坂口理恵さんがいます。
過去は変えられないというテーマがあり、それを2組の親子関係を通して今を生きる大切さを伝えるような内容でした
。

「死んでもいいかな」(ここは死にたいとは違うんですね)という状況にある、一雄。その前に現れる、事故死した橋本親子。
橋本親子は、現状を嘆く一雄を大切な過去へ連れて行くけど、その過去に戻って、やりなおそうとしてもやり直せない。一雄の中の悪い父親が38歳の姿で現れ、アドバイスや喧嘩をしながらも一雄はやり直そうとする。しかし、何度トライしてもやり直せない過去から、またひどい現在に戻っていく。ただ、その時の一雄は「死んでもいいかな?」ではなく現状を受け止め、前進する気持ちを持って。
「降りそそぐ」で三鷹をあまりに面白く、演じた阿部さん。今回はシリアスです
。
そして、一雄の父の忠雄の三浦剛さんが、ホントいい
この人はキーとなります。父親であることはわかりながらも38歳の設定。その父親と一雄の性格が正反対。その対立と、一雄の息子の広樹の心の闇。どうしても父親を受け入れられない一雄の気持ちも分かるし、もっと深い愛情で包んでいる父親の忠雄の気持ちも伝わり、この辺でかなり涙腺を刺激されます
(まだまだ中盤あたりなのに
)
そして、橋本親子の息子を演じた林貴子さん。私は初めてかな?
最初は女優さんってわかってたのに、最後の方は「え?子役が演じてたっけ」と錯覚するくらい、小学生の男の子でした
。この関係も切ない。
西川さんは橋本親子の父親の方。やはり講語障害は残っています
。時々、聞き辛かったり、言えてなかったりしました。ただ、成井さんの配慮というか、セリフはあまり多くないけど凄く重要な役
そして、息子役の林さんがいっぱい喋るっていうのも自然。西川さんのことがあって、この脚本にしたのか前から決まってたのかわかりませんが、いろんな愛
を感じられる配役でした
キャラメルには珍しく、他の役者さんたちは一人何役もしていました。
菅野さん豆タヌキ
!ぴったり。なんとも膨らんでました
そして、うざいキャラも、面白かった
菅野さんは沖田のイメージが強すぎて、いろいろ衝撃でしたが、なかなか楽しい役で良かったです
畑中さんも、なかなか芸達者。菅野・畑中のからみは何とも感慨深かったし
こう見ると、ホントみんないろいろな役ができる人たちばかりで素晴らしいです
役者さんも凄いし、原作も脚本も素晴らしい。
過去は変えられない。というテーマが良かった。過去に行って、やり直しがきくという単純な話じゃないし、現在に戻ったら急に何かが良くなるという訳でもない
それが現実。その中でどうやって生きていくかを考えさせられるお話でした
。
なんとなく、上手く行ってない親子関係。なんとなく上手くいかない現状。変えたい過去がある人。
そのどれかに一つでも当てはまるなら、行く価値はあると思います
ただ、最後の挨拶。
最初は大森さんだったんですけど、最後は西川さん。
ゆっくり、しっかり話されてましたが、やはり噛んでしまったり、詰まったり。
病気のことを知ってる者としては、すごい!ここまでよく話せるようになったんだ!凄い努力したんだろうな~。とかもありジーンときましたが、知らない人にとったら、ただ噛んでるように聞こえるらしく、ところどころ笑いが起きてました
。知らない人にとったら、仕方ないと思います。でも、なんとなく悲しくて
。
だから、西川さんの挨拶は無理にはいらないです。本人さんがしゃべりたいならいんですが、やっぱり復帰を待っていたファンへのサービスのような気がして。
西川さんが舞台で元気に演じているのを見るだけで、安心するし、嬉しいし、心から拍手を送りますから
それだけで充分ですから。