東・・・⑤中央が東から生じられる
中央が東から生じられる形です。
東から苦労を受けるのが自然な形だとすると、東から生じて(助けて)もらうこの形はもっとも自然から遠い世界です。
一見恵まれているようですが、自然と反対であることの弊害も受けていることになります。
最も大きいのが、助けられることが中央の心の満足にならないことです。
「宇宙の構図と反している」というところが大事なところで、どんな型であっても一長一短あって、大事なことは一短のほうです。
来るものを受容するという傾向になって、それは望むもの望まないものが混濁します。しかも、望むものが個人的な望むものである若い時は、この構造は致命的な欠陥になります。
やってくる矢印の中で、自分に都合のいいもの(個人的に望むもの)を選別していくと、宇宙の構図との乖離は最大値になります。でも、本人は気づかないわけです。
これが宇宙の構図から最もかけ離れた世界になるのですが、そこで当然、苦労と挫折を経験します。その時に、人間と宇宙の違いを思い知ることになります。
自分がいかに自分勝手に宇宙の真理とかけ離れた道を歩んでいたのか、、、、
若い時は好きなことができるような気がして、動的に動くことが多くなります。
しかし挫折を経験すると、東からの矢印は天命に近いものがやってくるようになり、それは自然に近づくために静かな人生を作ります。
人間と自然の違いを思い知るには、この型が一番だろうと思います。
「人生は安住がなく、常に不満から脱皮しようとする傾向が現われてきます。
また若年にして「動」、晩年にして「静」という相反する状態が同居する特色があり、そのために一つの人生の中で二人分の運命を歩まなければならないといえるでしょう。どちらにしても、助けられ過ぎるがゆえに方向を間違いやすいという、特殊な運命の持ち主であるといえます。」<原典3巻>
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