20位:釈由美子(拒食症)
 
釈さんは、「釈ビューティー」というご自身の美容本の中で摂食障害のことを書かれていて、事実のようです。

 

4つの土性がすべて牽牛星に流れ込む

②自我薄

③入力なし

④律音と夏の準方三位

⑤日居天中殺

⑥南天運(星がすべて現実星)

 

律音というのは、同じ季節の重なりです。

釈さんの場合は、そこに巳というもう一つ同じ季節が加わっています。

これを準方三位といいます。

算命学では、土性が入らない二つの季節のみを準方三位といいますが、当方のソフトでは土性も入れて表記しています。それは同じ季節内ってことを知らせるためです。

 

『辰といぅものは土性ですが、 この寅卯と一緒になれば東方の木性の気を強く発揮することになるわけです』(高尾算命学 教科書)

 

辰も準方三位と解釈してもいい理屈はあるのですが、土性をいれない理由の一つとして、巳午未(夏)の午未は支合になり、亥子丑(冬)の子丑も支合になり、寅卯辰の卯辰は害になり、申酉戌の酉戌も害になるためです。

 

夏と冬の精神季節では「支合」になるのに、同じ形の組み合わせで、秋と春の現実支では「害」になります。

このあたりも、人生の成り立ちに一つの法則があることをうかがわせています。

位相法は覚えるのではなく、なぜそうなっているのかという理屈を知ることが、解明のヒントになっています。

 

方三位も準方三位も位相法としての明確な定義はありません。

同じ季節が並ぶことによって、その季節の五行が強調されるという解釈です。

午巳なら、火性が強くなります。ただ、方三位も準方三位も自然現象で、それを半会のようにまとめたり、支合のように結束したりという力はありません。

ただ、その性が広がって行きます。

 

表には禄存星牽牛星という現実星が出ていますが、地支現実では、準方三位の調舒星鳳閣星が支えです。

陰陽の連結は例外もありますが原則、気は陽←陰と流れます。

表向きは鳳閣星のおおらかさやマイペースさが強調されます。その裏側では調舒星の繊細な感性が潜んでいます。

二面性という意味では、この構造のほうがそう呼べるでしょう。明るく社交的に見えても裏には繊細な感性が潜んでいます。

案外傷つきやすかったりします。

 

表の星でいえば、禄存星には鳳閣星が流れていて(丁→己)、牽牛星は調舒星に激剋されています。

こういうのは、星で漠然と考えても答えは出てこないので、二連変化で読むのがいいと思います。

 

 

表の禄存星は女優や収録現場で発揮されるもので、監督やスタッフに評価されていた、状況への対応力です。

鳳閣星の観察力が空の禄存星(女優なら役柄)へと入って、相手本位の行動力になります。役柄が求められていることを演じることができます。

 

一方で裏の調舒星→剋牽牛星は自分で大義を作ってしまう自己流の牽牛星です。

周囲が「かわいい」「スタイル抜群」と評価してくれても、それがそのまま牽牛星をみたしません。

自分の評価で「かわいくない」「スタイルが悪い」となってしまうと、これが牽牛星に入って、なんとかしなくては、という強迫観念にもなります。

調舒星がどう感じるかによって牽牛星が変わってきます。

 

逆もあります。周囲が「かわいくない」といっても自分が「かわいい」と思い込めれば、それが牽牛星のプライドになります。

「かわいいかわいくない」というのは比喩で、自己評価と他者評価のギャップが生まれやすい組あわせということです。

それを思い知らされると大きなダメージになることがあります。

 

釈さんの場合は、表の「人に好かれながら」という部分にダメ出しを自分でしてしまい、役割を果たせないという結論になり、それが摂食障害につながっているように思います。

 

この宿命では外の律音が巳←午と自然に巳(自分自身の現実)へと流れるようになっています。自分への繊細な意識へとつながります。

 

表向きは現実星ばかりで構成されていますが、実際に感情を動かしているのは、底辺の鳳閣星調舒星の二つの感性で、これが律音と準方三位を支えています。

 

調舒星の感じ方を制御できる水がありません(③入力なし)。

いつまでも自分の感じ方にとらわれてしまうのですが、これを変えるのは入力を持たない自分ではできません。

 

方法としては、身近な信頼できる人の、評価を取り入れることです。

その人に「君は素敵だよ」といってもらえれば、それが玉堂星のインプットラインの代わりになって、自己評価が低かった調舒星を変えてくれると思います。

 

 

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