20位:釈由美子(拒食症)
釈さんは、「釈ビューティー」というご自身の美容本の中で摂食障害のことを書かれていて、事実のようです。
①4つの土性がすべて牽牛星に流れ込む
②自我薄
③入力なし
④律音と夏の準方三位
⑤日居天中殺
⑥南天運(星がすべて現実星)
「自我薄」という言葉は算命学にはありません。”靑“流です。
日干以外に同じ干も陰陽干もないことをいいます。
通常自我薄は、個人的欲求が薄いことを意味します。
また、現実の場所に居場所が定まりにくい(自我がどこにもない)という形になり、どこでも居場所にできる代わりに、安定を得られないというマイナスもあります。
また、守りの本能が薄いために、飛び込んでしまう、後先考えないでやってしまう、という、弱いのに慎重さが足りないという危険性も抱えています。
『修羅雪姫』という映画の時、スタントマンはいたものの、転がりや飛び降りなどは釈自身が演じることもあったが、撮影終盤には無理が崇って指を骨折したといい、骨折した指を刀が外れないように刀ごとテーピングして、終盤の立ち回りを撮影していたという話もwikiにありました。そういう無防備さが自我薄にはあります。
命式を観ると、弱い自我(木)が→火→土 と前に出る形が90%を超えています(日干を含まず)。
若い時に、ゴールデンタイム初主演「7人の女弁護士」で、弁護士・藤堂真紀を演じたことがありました。この役は、怖いもの知らずでどんどん突き進んでいく性格で、思いが先走りして失敗することも多いという設定でした。
「私と同じ、思い込んだら一途のB型そのままで、演技がしやすいです。女性の立場ってまだ弱いので、そういうのを助ける役はやりがいがあります」と語っていましたが、まさに、自我薄で前のめりの宿命そのものです。
また、玉龍がないことによって、牽牛星→剋自分(最弱の自我)がストレートに働いて、前回書いた、牽牛星の意識過剰がそのまま自分を打つことになります。
知性でコントロールできないので、衝動的な言動が多くなり、「天然系」「ちょっと変」というキャラクターになっていた時もありました。
「「よく天然ボケキャラは『計算でしょ』って言われるけど、全然演じてないですよ。昔は自分に自信がなくて、バラエティー番組で何していいかわかんなくて、本当に『ほえーっ』としていました。それでイメージが独り歩きしていたんです」
自分に自信がないというのも、自我薄の若い時の傾向です。自我がまったくしっかりしていないわけですから、当然です。
これと月年の自刑の影響もあるでしょう。これは次回やります。
中身のない(入力のない自我薄)自我が勝手に浮遊している感じですから、演技でなくても天然っぽくなります。
だから女優に向くというのはあると思います。
牽牛星に女優という役割が入れば、自分の知性でコントロールしないので、即、その役になり切れるはずです。
加えて異常に強くなる責任感が完璧の演技をしようと役柄通りに作り上げると思います。
『映画『ゴジラ×メカゴジラ』の監督を務めた手塚昌明は、釈について非常に頭のいい女性と評しており、脚本をとても読み込んでおり、撮影でセリフを変更してもすぐに頭に入っていたと証言している。製作の富山省吾も筋の通った具体的な演技プランを持っていたと語っている』<wiki>
女優であれなんであれ、私心なく役割を忠実にこなすには、自我薄、入力なし、牽牛星の比重が重い、という宿命構造は最適なものに思えます。
でも、これが役割へのプレッシャーになったり、過度に自分を追い込むことになって、身体がストップをかける(摂食障害の)原因にもなるのだと思います。
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