天馳星は、気が陰の極に偏り切って有的には存在しえない世界です。

そのために、気は宇宙へ還り、宇宙空間(無の世界)と一体となって、大自然界に溶け込んだ状態がエネルギーの居場所です。

 

それは、「時間の無」、「空間の無」を表す世界。

理論的には、宇宙と一体となった心の世界ですから、ある意味、人間が目指す世界を生まれ持つことになります。

 

肉体がなければ、自然の法則で生きられる、理想的な人生を作れるはずです。

しかし、肉体を持つ身ですから、現実を生きるためには、自分で時空間を作り出さなければなりません。

 

時間とは個人が発するエネルギー、という仮説を裏付けるような動き方をします。

現実を生きるには、肉体を動かすしかありません。それが時間です。

木剋土、金剋され木、という剋の人生が展開されます。

それ以外に、現実を生きる術がありません。

 

目の前の現実を生きるのですが、物事を気にせず、成功しても失敗してもそこから生まれる感情はその時その時で、感情への固執もないに等しいです。

役目に忠実で、目の前のことに全力をあげる人となります。
 

現実の一点に対する集中力が相当に強く、瞬間における力量は従星中でも最大です。外面の動、内面の静でバランスをとります。

このバランスが崩れると(自由に動けない環境や、心が苛立つような時間が生まれると)、もろさが露呈します。

現実の対極にある天馳星の反対は、足元を固める現実安定の天禄星。

 

天馳星が現実陽転すると、星の動きが現実の現象として現れ、多忙な生活、行動することを常とし、安住が少ない生活になります。

肉体は疲労しますが精神の疲労が非常に少ないことが陽転のポイントです。

 

天馳星は、陰転するとエネルギーが内向して精神面の現象として現れ、人生を積み重ねて生きるような安定志向になります。

物事の判断力が鈍り、動きが遅くなります。

慎重さが加わって、大胆な挑戦や身軽な行動力が発揮されなくなります。

 

天禄星を器にして、天馳星霊魂が現実を生きる姿は、地から足を離さず、地上2cmくらいのところを自在に飛び回る感覚でしょうか・・・

 

地上から2cm離れた霊魂の居場所は、外から見れば自由自在には見えないでしょう。が、心は現実への執着を持たずに、宇宙を飛び回っている感覚です。

 

でも、天禄星の入れ物のおかげで、現実生活は地に足がついているがごとくになるのかなと思います。

 

 

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