26位:リプニツカヤ(摂食障害)

 「リプニツカヤさんは、プロフィギュアスケーターで、「キャンドルスピン」を武器にし、史上最年少でオリンピック金メダルを獲得した選手です。

全盛期に引退して、摂食障害をうわさされましたが、これは本人も認めています」

 

 

①癸未

②自我薄+剋線過多

③害刑

④牽牛星・司禄星・禄存星

⑤干合

 

早期引退に追い込んだ摂食障害→陽占犯人説。

その前提にあるのが、本来月支に隠れている玉堂星が、父が行方不明になったまま戻らないという不慮の事態で、早くから母子家庭になり、玉堂星の占める割合が大きくなったことです。

 

そして、本来は自分の習得力となる玉堂星が、母の教え(月支なので霊魂の欲望)となっている可能性大。

母は妊娠する前から、スケートに興味を持っていました。

 

『どんな選手が好きで観に行っていたのかはわかりませんが、でもまさか娘がフィギュアスケーターになるとは思っていなかったことでしょう。母の勧めで始めたことでしたが、習っているうちに自分でこのスポーツを続けていこうと決めました

 

母も強い意志を持っていたわけではなかったようですが、娘に習わせたのが始まりで、金メダリストが誕生しました。これって、霊魂的な話だと思います。

 

 

表には唯一の精神星調舒星が出ていますが、甲(調舒星)→丙(司禄星)と自分の気持ちは司禄星ヘ流れます⇒現環境に応じて、自分なりの現実を作ります。

 

まずは、現環境がスケートになりました。気持ちがそれに向かうと司禄星はスケート選手としての現実です。

その司禄星が月支の庚(玉堂星)を両方から激剋しています。

 

現状に見合った思考をする玉堂星になる仕組みです。この思考をするという部分が、自我薄で主体性を持てなかったリプニツカヤさんに代わって母(推測としては母の霊魂)が担当することになります。

 

月支と年支のつなぎとして、二つの戊(牽牛星)があって、精神の目的年干にも戊があり、この3つの戊が玉堂星と精神の目的月干禄存星にからみます。

 

牽牛星禄存星は、「国を代表してオリンピックに出る」という方向を得て、役割を果たす行動が高まります。これも、自我薄(主体性のない)リプニツカヤさんにとって、大きな生きがいになったでしょう。

 

牽牛星が玉堂星に流れると、玉堂星は龍高星に近くなり、目的を果たすためのアイデアや技術を生み出します。

この玉堂星は母から依頼されたコーチが入ります。

 

『母は働いていたため、コーチに幼稚園の送り迎え、練習等全て面倒を見てもらっていた』<wiki>

 

主体的な知性の役割が自分ではなく、母やコーチの指導という他力的なところで現実が作られることになります。これも自我薄と剋線過多の特徴です。

 

 

スタートは自分の気持ち(調舒星)なのですが、たどり着く牽牛星は国を背景にした大きな役割でそこに自己顕示欲も入り込みます。

スケート選手としてだけではなく、牽牛星を果たすことに喜びを感じる禄存星が加わります(人に好かれながら役割を果たす)。

 

ソチ五輪では、私はただ勝って、優勝して、結果を残したかった。そしてそれを達成したのですが、こんなに人気が出てしまうとは思ってもみませんでした。本当に予想外のことでした。現役をやめてからは、もうフィギュアスケートに関わりたくないと思う時期がありました。できるだけ離れていたくて、休養が必要な時期があったのです』<25ans インタビュー記事>

 

金メダル獲得は、形としては一連の牽牛星へ溜まる流れを果たしていて、人気が出たことに関しても、禄存星が喜んで、幸福の頂点に立つような出来事だったはずです。

でも、そうした結果を残したにもかかわらず、引退に追い込まれるような摂食障害を発生してしまった・・・

 

原因を遡れば、そもそもの気持ち(調舒星)そもそもの自分の思考(玉堂星)がどちらも母の誘導であったことに起因しているように思います。

そして、主体性をもてないのは自我薄、剋線過多という本来の有り方なので、その意味では、宿命通りに生きた結果ということになります。

 

そう考えると、金メダルも、摂食障害による早期引退も、霊魂の筋書き通りかもしれないという見方が浮上してきます。

 

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