天堂星は有形の世界でも無形の世界でも陽の気は衰え始めて、気が退くという現象を作ります。

とはいえ、天将星の余韻は持っていて、エネルギーは8点という数値よりも強い状態にあって、時に融通の利かない頑固爺さんぶりも発揮されます。

 

それでも集団の中では、常に一歩退くという本性が出て、出過ぎたことはしません。

内面に本人なりの価値観、悟りを持ち、積極的な行動力は発揮されません。

 

若い時代だと、年輩者に好かれ、老いてからは後進の人や子供よりも孫という離れた年代の人の中で役立つ立場を得ます。


 

赤子と老人。正反対という意味では、両方とも現実領域でイメージしやすいのですが、人間性の変化という意味では、わかりにくいところもあります。

 

天堂星が陽転するためには、現実世界に身をおきながら精神的価値観によって身を保とうとする努力が不可欠です。教養の積み重ねが陽転条件です。

 

若い時には、できるだけ組織や団体生活を経験することです。

利己的価値観に陥らないような訓練期間が必要です。

 

そこを経て陽転すると、人間世界では、老いた心を持って、年配者にも後進の若い人にも好かれるエネルギーを放出します。
 

陽転の場合、星の動きが現実の現象として現れ、用心深く、老成した趣で、一歩下がった位置で、物事の後始末や処理能力においてその才能を発揮します。

 

陰転する場合、人間世界では、天印星の純粋さが、幼稚性としてあらわれます。

困った迷惑爺さんになることもあります。

これは若い時から個人的な生き方をしてきた場合で、組織でもまれる経験がないと、赤子のわがままさが陰転の姿になります。

 

霊魂の世界へたどり着けるキャリアを身に着けていると、エネルギーが内向して精神面の現象として現れます。

 

心の修養などには無頓着になり(力みのない自然体)、いつまでも若さを保ちながら、無抵抗で人に好かれる引力を発揮していくことになります。

霊魂の陽転は、赤子の自然体を人間の生きる姿として具現する方向へ向かいます。

 

 

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