・トローヤン・ベリサリオ(米国の女優)

代表作品は『プリティ・リトル・ライアーズ』

 

これまでは、過食の人が多かったのですが、この方は、「1日300キロカロリーで生活しなくちゃいけないと確信していた」という拒食症の傾向です。

 

「私の脳には、ロジックを無視する部分がある」という別人格を設定しています。このあたりをポイントに宿命を観ていきます。

 

 

②干合+支合→また干合+庫気刑

庚子の異常性は過保護に育たないほうがいいというのがあって、片親縁が薄くなる人が多いのですが、トローヤンは、父親が有名で、プロデューサー、脚本家として数々のヒットしたドラマや映画を製作しています。

 

『父親 ドナルド・ポール・ベリサリオが監督・製作・脚本を務めた映画「マフィア/最後の祈り」で3歳の時にデビューし、その後も父が製作総指揮官を務める「タイムマシーンにお願い」、「犯罪捜査官ネイビーファイル」、「NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班」などの海外ドラマにゲスト出演』と父の恩恵の強さが書かれていました。

 

また、母親も「作家、監督、女優」で、兄も俳優の芸能一家です。

一見恵まれて過保護に育っている感じですが、見かけほど生家環境は恵まれていなかったようです。

 

父は離婚再婚を繰り返していて、異母兄弟姉妹がいます。

『何度も結婚しているトローヤンの実父ドナルド・P・ベリサリオは、3番目の妻デボラと1991年に離婚、その後、1998年に再婚した』という記述が確かなら、母が変わったり義兄弟が増えたり、環境の変化によって、居場所がなかったのかもしれません。父親のしつけも厳しかったようです。

危機管理干合を考えると、特に父の関係によって、干合変化が起こっていた可能性は見えてきます。

 

『彼女は、幼少期の頃から「誰も私を愛してくれない。私はとても孤独」と思い込んでいたそうで、高校時代に摂食障害を発症してしまったそうです』<NewSee>

 

年干父との干合は、父と一緒に仕事をするという意味なら、普通に和合して支合できるので、目まぐるしい干合変化は起こらないでしょう。

父のいうことに忠実に、なんとしてもそれを具現するような現実を造ろうとするので、そうした日常が自分を圧迫する可能性は見えてきます。

 

庚(自分)激剋←丙(車騎星)←乙(父) 父が生じるもの(丙)が自分を激剋するので、父の言動は自分に大きな影響を与えます。

 

これがつらい場合、干合がおこって父を消し、父の場所と陰陽和合(石門星)することで支合を成立させます。干合は常に地支とセットで考えます。

支合を成立させるために干合するという流れです。

父のいうことを聞かないで、思い通りの結果を出すとか、聞いたふりをして、自分の好きな答えを出すとか・・・でしょう。支合は消せないですから。

 

数理法でみると、司禄星が消えて、現実構築力がなくなるのが気になるところです。

調舒星の強さは相変わらずですから、何か病むようなことがあったとしても、干合することは逆に、現状維持で自分を守る結果になって、閉塞感が強まってしまいます。

 

ただ、女優なら、自分の司禄星を消して、役柄(虚の石門星)と支合するということで、役にふさわしい現実を何としても作ることはできます。

 

それでも、まだ、問題がある時は、今度は自分はそのままで、庫気刑に応じて干合が起こります。月年の干合はだいたい能力発揮のためのインスピレーション的干合になると思います。

 

庫気刑が先にあるので、仕事場で調整が必要になると、車騎星(自分が戦う姿勢)を捨てて、現実(司禄星)を消して、表現者(鳳調が一気に増える)としての能力が拡大します(変化2の数理法参照)。

 

アドリブが必要な時や、場面にふさわしい表現を演じる必要があるときなど、この二度目の深い干合が新たな表現力を生み出します。

 

摂食障害で考えると「1日300キロカロリーで生活」という命題を支合させるために、もう一人の自分(干合で現れる虚の石門星)と組んで、その命題を成し遂げようとし(支合)、苦しくなると、一気に感情過多になって、孤独感(調舒星)の拡大が生まれる? というところまでいくかどうかは、わかりませんが、「ロジックを無視する私の脳」という感覚には、この二つの干合と地支の支合呪縛が関係していると思えてきます。

 

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