龍高星。陽→陽、陰→陰の非和合相生関係の組み合わせで生まれる星です。

 

甲木性的な「心」(日干)の中を壬水性的な無形の気 (エネルギー)が通過すると、そこには融合関係が生まれ龍高星という新たなエネルギーが生まれます。

 

龍高星は自分(日干)に対して入ってくる気(龍高星→日干)ですが、それをそのままインプットすることはなく、自分が確信したものだけを入力します。

客観星はどの星も、自然ということはありません。意識が働き、それゆえに、実感するという作用が必要になります。

現実との接点を常に探しているともいえます。

 

それゆえ、ただ知識を広めるのではなく、物事の真実を「私が」「直接」「確認して(実感して)」知りたいという願望があります。それが霊魂の願いでもあります。

そこには、既存の知識や常識では満たされない、未知の世界に対する志向があります。それを「知る」「学ぶ」という行為こそが星の働きです。

 

 

絵の中では、いろいろな人が検証していますが、実際の龍高星は、そこに人が介在することは好みません。

単純に先生に教わったり、先達の教えを学ぶのではなく、あくまでも自分が動いて、確認して、実感し納得したことだけが知識として入ってきます。

「自分が」というこだわりが、時に頑固さや偏屈な自己主張にみられます。

 

実感するという特性は、人間が知るということではないところで発動しています。

言い換えれば、霊魂が納得すること=実感、だと思っています。

実感できた時、そこに自分と霊魂の一致があるってことでしょう。

 

そのために、前段階として、「疑う」「簡単に信じない」という斜めからの思考があって、物事を裏側から横側から眺めたり、その真実を知り得るまで疑いながら観察して行くところがスタートになります。

 

座しての学校のお勉強向きの知力ではありません。

真実を直接に知りたいと願うエネルギー(気・霊魂)が、必然的に探究のための行動をうながし、動くことで未知を解明しようとします。

 

まだ目的が定まらない若い時は、「動く」というエネルギーだけが発動して(じっとしていられない)、この星には「放浪」とか「海外」という意味が派生的に生まれています。未知なものを求める本性だけが発動すると、そうなるということで、それが主なる働きではありません。

 

また、龍高星は納得して知ることだけで終わることはなく、それをよりよくするための改善改革へと思考が続きます。

結果的に、既存を変革したら、知り得たことや改善したことをベースに、新しい何かを創造して、次の世代へと残す役割も持っています。

 

 

もうひとつ龍高星は、散らばったものを一つにまとめる、一つにまとまったものを多数に分類する、という特性があります。

ようするに、なんらかの変革を施さないと気が済まない、というくらいに、変化を与える働きがあります。

 

そのために、例えば、穏やかな環境(結婚生活や組織など)にいると、はみ出す傾向になって、既存、安定に居場所を持てないことも特性です。

 

龍高星の特徴

・反体制・個人主義(独立心の強い霊魂が原点)

・実証主義・改革(自分が体験し納得したことをなおかつ新しい形にする)

・習得本能(関心を持ったことを忍耐強く霊魂が参加できる形で習得する)

 

 きょうはこれで終わります。

 

==================================

 

青龍館・青龍塾・エクセルクラブ