司禄星。陽⇒剋陰、陰⇒剋陽の和剋関係の組み合わせで生まれる星です。

甲木性的な「心」(日干)の中を己土性的な無形の気 (エネルギー)が通過すると、そこには融合関係が生まれ司禄星という新たなエネルギーが生まれます。

 

陽剋陰という和合性のある剋作用によって、エネルギーが生じます。

禄存星に比べると小さい世界でまとまるイメージです。

 

 

禄存星は空になる激剋ですが、司禄星は身に着ける和剋です。

禄存星は不特定多数の人々に向かうエネルギーですが、司禄星は狭い範囲の個人的、主観的、現実的な世界を作ります。

 

狭い範囲の代表は家庭。

司禄星は親子、夫婦の愛の絆を「気」の本質としています。

 

霊魂の作る家族意識というのは、人間的善悪にとらわれることなく、家庭・家族という自分の世界を守り持続させて行くことです。

長い時間、現状を維持する、守るという本質をもっています。

 

そのエネルギーの力は理性ではなく情性にあって、その情性が狭い範囲の自分の世界へと向かうのが司禄星の特徴です。

そうした情をベースに作られた個人的な世界を日々積み重ねるようにして、現実を構築します。

 

変化することが苦手。方向転換もうまくなく、不器用で地味な現実力です。

 

そうやって作られた個人的現実は、そこだけ考えると、発展性のない家族的個人生活を作る働きに思えます。

 

でも、調舒星が作品を通して広い世界に向かっていくという間接的な働きを持っていたように、司禄星も、そこで作られた情的家族たちは、それぞれ別の外の世界を持っています。

 

 

ずっと家庭にいるわけではないですよね。

司禄星をベースにして、社会活動(貢献)をしてることになって、これもまた一つの間接的な発展性を秘めていることになります。

 

狭い範囲であっても、司禄星もまた愛情と引力の星であることに変わりはなく、家族愛を知る人たちが、ベーシックな温かい人間性をもって社会を作ることができます。

司禄星の力は、基本的な家庭生活で、社会を支える人間性を作ることにあるともいえるのです。

 

司禄星の特徴

・内剛外柔(人間が、霊魂の内向き頑固を和らげる働きをする)

・積み重ね(善でも悪でも霊魂は持続的に積み重ねることを本性とする)

・引力本能(空が起こす引力ではなく、積み重ねたものを崩さない引き付け力)

 

 き、きょうはこれで終わります。

 

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