『エルヴィス・アーロン・プレスリー(1935年1月8日 - 1977年8月16日)アメリカのロック歌手、ミュージシャン、映画俳優。全世界のレコード・カセット・CD等の総売り上げは5億枚以上とされている、史上最も売れた音楽家の一人。「キング・オブ・ロックンロール」と称される。』(Wikipedia)

 

母の水剋火は愛情の深さでもあり、同時に兄の分も生きてほしいという願いだったようです。

 

『自分だけが生き残ったという“罪”。グラディス(母)は、少しでも余分なお金が入るとすべてを息子のために使っていました。その上で、死産したもう一人の息子ジェシーを持ち出し、「ジェシーのために毎日祈りなさい。彼は守護天使となってあなたを導いてくれる」と繰り返したのです。「ジェシーが亡くなったおかげで、自分は生きている…」「ジェシーが死んだから、買ってもらえるものがある」「どんなに自分が努力をしても、すべては兄のおかげ」…そうやって存在しない兄の目を意識する毎日が続きます』(esquire.com  SHOWBIZ>セレブリティより)

 

天干の甲丁甲という並びが象徴的です。

二つの甲に挟まれた位置に、表現(丁調舒星)があります。

年干の甲が死産した兄なら、その兄の気持ちが丁には含まれることになり、これがあるゆえに、母の言葉ももっともな話として自分の感情に組み込まれていくのだと思います。

 

エルヴィス・プレスリーはジェシー・プレスリーと双子の歌手だったという妄想も算命学的には成り立つことになる・・・といいたくなるのです。

 

兄の肉体はなくなっても霊魂(年干甲)は生きています。

それがみえるのが本来の算命学なのかもしれないと最近思えてきました。

 

正干の母は月支にあって、主星で、気の流れはすべて「癸」へ向かっています。

母への集中度が強く、それがそのまま天干の丁を打ちます。

流れる気が「牽牛星」なので、母を守ることが自分の役割という心が出来上がっていたのかもしれません。

 

日支の偏母(壬)へ流れる庚も、牽牛星の陰陽で、もっと強い役割意識です。

父(戊)に打たれる母(壬)を身体を張って助ける庚(車騎星)と読めます。

 

『一心同体であった息子が離れていくことを恐れた母は、少年時代から近づく女の子たちを注意深く監視していたのです』(esquire.com SHOWBIZ>セレブリティ)

 

親密になりそうなガールフレンドに対しては露骨な嫌がらせをして別れさせたというような記述がみられました。それはスターになってからも続いていたようです。

 

ネットでは「毒親」というような記述もみられますが、宿命の癸の位置(月支)とそこへの集中度をみると、母の霊魂を引き受けて、役割として燃焼しているエルヴィスという見方をしたくなります。

 

マイブームの霊魂論によれば、月支は家系の流れ(霊魂の居場所)ですし、玉堂星と調舒星は北天運で果たすべき才能(役割)のトップに位置します。

 

母の思いを具現してあげることは、彼の役割(牽牛星車騎星)でもあって、それは同じ命式を持つ兄の役割でもあり、その部分でも、兄のと二人分、母を助ける(一緒に生きる)使命があったのかなと思います。

 

剋線は均一型で、彼の才能である「表現力」が突出したのは、北天運+母(癸)剋丁(調舒星)が均一を破り、調舒星を真の才能にしたのだと思います。

そして、星の融合や分離は霊魂の世界を表したものです。

 

「母の子供への異常な執着とそれにこたえようとする兄弟」の背景には、なんらかの前世因縁があったと考えるほうが納得のいく説明になるように思えます。

毒親ではありません。

兄は今生の命と引き換えに、表現することと母を守ることを弟に託したのだと推測できます。

 

母がストレスや過食の原因という見方はしないほうがいいと思えてきます。

 

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