『エルヴィス・アーロン・プレスリー(1935年1月8日 - 1977年8月16日)アメリカのロック歌手、ミュージシャン、映画俳優。全世界のレコード・カセット・CD等の総売り上げは5億枚以上とされている、史上最も売れた音楽家の一人。「キング・オブ・ロックンロール」と称される。』(Wikipedia)
エルヴィス・プレスリーの場合は、これまでのケースとはちょっと違って、若いころから過食に苦しんでいたわけではなく、人生後半、といっても42歳で亡くなっているのでまだ十分に若い時ではあるのですが、名声を得た後のことでした。
宿命をみると、秋のはじめと終わりの樹木(自分)が日干支と年干支に二つ並び、間に表現の星(感情)を挟んでいます。兄弟がいれば年干は兄弟とみるところです。
現実地支には甲も乙もなく、自我は精神性が強い形です。
月支は、妻→子→母と流れて、星図にもあるように母(玉堂星)に気が溜まり自分の感情(調舒星)を激剋します。
父(戊)は直下と母の場所にあって、家系からは外れて「弱い父」のイメージです。
玉堂星激剋調舒星は蔵干の中であっても、子供時代から母の影響が大きく、自発的な感情が抑えられて、母依存になることもある形です。
自分が強ければ、反発して早く家を出る動機にもなりますが、主星・玉堂星となると、母の影響が、エルヴィスの成長に大きく影響してくると思えます。
そうなると、本来なら、南の精神のスタートに自分の気持ち(調舒星)があるので、思い通りの現実を作りたくなるところですが、そこに母(玉堂星)の意向が入り込んで、でも、自分では自分の意志のように感じて、想いとは異なる(母の望む)現実が展開していく可能性もあります。
もうひとつ、出生というスタートに彼の運命を決めるような出来事がありました。
『プレスリーには双子の兄弟ジェシー・ガーロン・プレスリーがいたが、誕生時に死亡している』<Wikipedia>
たまにある話ですが、同性の双子の場合、算命学的には、生れた時点で運命が決まるような意味があります。
実際に母親もそれを確信していたという記述は散見できました。
『スムーズ・ラジオによると、彼女はその死を悲しんでいたが、「双子の片方が亡くなったとき、生き残った方は両方の力をすべて得る」と信じていたと伝えられている』
双子に生まれる場合はだいたい命式に異常干支があります(ない場合は両親にある)。
ただ、実際に双子を調べていくと、異常干支がないケースもあって、断定できるものではありませんし、書かれていることもその通りになっていないこともあります。
これまでは検証重視だったので、この時点でこの占技は自信を持って使えないBOXに入っていました。
しかし、今回「霊魂が生きたい人生」という視点から見直しているので、その通りになっていなかった現実データは、じつはそのために、苦労した人生になっていた可能性があると考えてみることにしました(霊魂主役という視点)。
実際の検証では、後々まで調べることもできずに、その時点での現実を重視していましたから。
もしかして、そのために(霊魂の在り方に反する現実を作ったために)、孫子の代にその影響が出る、という見地を持つ必要があるのかもしれないと思っています。
真偽はともかく、霊魂様に夢中の今は^^まずは、霊魂が主導する人生を信じ(算命学の霊魂に関する占技を信じ)、人間が間違えるという観点を広げていきたいと思っています。
異常干支は陰陽に分けて考えます。
陽の異常干支(甲戌、壬午、丙戌、戊子、庚子)が出た時は、二番目(後から生まれた子)に運気が偏ります。
陰の異常干支だと、先に生まれた子に運気が偏ります(高尾算命学教科書第七巻)
エルヴィスの場合は、甲申・丁丑・甲戌 ですから、年干に甲戌があります。
年干にある場合がもっとも偏りが大きく、後から生まれた子供に0:20ですべて運気が偏ることになります。
母が感じていた「生き残った方は両方の力をすべて得る」のはその通りでした。
兄が先に亡くなってしまったので、これはもう無条件、弟が二人分の運命を背負うことになり、それだけでなく、母は悲しみの分も含めて弟にすべてを託すような思いを抱くことになりました。
母の倍の思いも、与えられた運命として、引き受けることになりました。
これまでみてきた摂食障害の人たちでは、この出生の在り方(特に母との関係)が、その後の人間形成にも精神形成にも大きな影響を与えていて、エルヴィス・プレスリーの人生もまた、その通りのスタートになっていました。
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