前回は基本分類でした。このほかにも日干を別にした、2つの干と3つの支には人間社会に対応する形で、二つの場所が与えられています。

この場所と霊魂の関係と、もう一つ後からやりますが、気そのものが意味する人物や星など、二層構造になっているところがちょっと混乱するので、最初にきちんと理解してください。

 

例えば、この命式が女性のものだとすると、子供は女性が直接生み出すものですから、火性→土性 となり、土性の戊己が実際の子供を示す気(干)になります。

リアルに子供という場合には、月支本元の「己」(己に入っている霊魂)が子供を意味することになります。

 

でも、場所では、月干の「乙」が子供を示しています。

 

「うちの子供は、勉強しないでゲームばかりやって・・・(T_T)」という時の子供は、個性と人格と名前を持ったリアルな「その子」のことで、これは月支の「己」です。

 

「私にとって子供は、夫以上の生きがいになる存在です」という場合の子供は月干の「乙」を指します。

 

「父親としては家族を養ってくれて立派な父ですが、酒癖は悪いし、愛人がいるかもしれないし・・・好きになれません」

 

父として役割を果たしている父は北干の場所にいる「癸」です。

一方で、酒癖女癖が悪い父は、〇〇××男という名前を持った個人的な父です。

これは、配置された10干で父に該当する気になります。

 

ただ、人によっては、月干の乙のところに、現実の子供干が来る人もいます。

子供という役割と実際の子供が一致するケースです。これは矛盾がなく、霊魂の描く子供として育てられる可能性があるケースです。

 

 

場所と人物が語っていることの一つとして、子供と父は精神的な存在として設定されているということです。

逆に、母と配偶者は東西で現実的な存在として設定されています。

 

もうひとつ、母は年支が定位置です。

ここは現実のスタートの場所。母は子供が現実生活を送れるように支えになり、応援することが母としての役割です。

本人からすれば、母との縁は東の間(成人するくらいまでの間)がデフォルトってことです。

社会に出るタイミングで母離れすることが、基本の設計図です。

 

配偶者は、現実の終点(日支)にいるので、生涯連れ添って一緒に暮らす人です。

 

父は北の精神の終わり。父は自分が目指す人生の指針であり、目的となる存在ということです。

それがどういうイメージかは個々違っていて、それは年干に入った霊魂の姿に現れてくることです。

 

人間を占う場合は、どうしても、リアル干を占うことになります。

それはそれで正論ですが、霊魂主役占いとしては、むしろ場所にある霊魂の姿を人生で歩むべき目的という考え方を底辺に置くことにします。

 

実際の人ではなく、霊魂の示す人、あるいは、働き、能力、目的、というとらえ方をしていこうと思います。

 

でも、霊魂が持っている父親像が「癸」ということはわかりますが、ここにどんな霊魂が入っているなんて、命式からはわかりようがないと思うんですけど。

それがわからないと、霊魂の示すものはとらえようがないですよね。

それがわかるのが算命学(古代人の知恵)の偉大なところで、それを学ぶのが算命学といってもいいでしょう。

 

 キンコンカン☆コーン 今日はこのへんで終わります(^^)/

 

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