では、さっそく、最後の冬を埋めてもらいましょう。

亥は季節の初めで本来初元は「戊」が来るのですが、ここだけ例外で空欄になっています。

亥の中元は先の季節春の陽干「甲」本元は冬の陽干「壬」です。

中の子は冬の中心だから陰干の「癸」

最後の土性の初元はその冬をそのまま受け継いで「癸」

中元は前の季節秋の陰干で「辛」、本元は陰土で「己」、

かんたーーーーん v(^^)v

はい、さらさらとよくできました。

 

 

全部埋めるとこうなります。

各季節には、季節を意味する気が3つ(陽陰陰)という形で並んでいます。

通常、春の十二支という時は、「寅卯」と土性を入れない2つの支のことです。

各支の本元が季節を表しているということです。

土性も広義では各季節の終わりにカウントしますが、土性は土性で別の位置(中央)も持っています。

 

もうひとつ共通しているのは、五行は季節の3つ、陽陰陰の他に、前の季節に陽、次の季節に陰が配置されていて、各行十二支に5つ(陽2つ陰3つ)割り当てられています。パターンはどの五行も同じです。

土性だけは例外で、夏に3つ(陽陰陰)、つなぎ役が5つ(陽4陰1)、合計8個が十二支の中にあります。

土性はもともと多く配置されていると覚えてください。

 

そうなると、気になるのは、亥の初元の空白ですよね。

教科書でもここには触れていませんが、神の采配ですから、何か意味はあると思います。みんなも考えてみてください。

ネット情報ですが、ここに戊を置くと、戊剋壬と本元の冬の水を損なって亥が危うくなるということが書かれていました。これは一理あるかなと。

だとしたら、子なんて、か弱い水が流れて自分を支えていることになるので、それだけでも生きていくのが大変になるでしょう。

それは理論上の認識で実際はそういう考え方は違うと思います。

 

辛卯--乙、丁酉--辛なんて、天干が自分の本元を激剋して、それだったら生きてられないじゃないですか。でも、けっこうたくましい人たちが多いですよ。

壬子--癸 とか 庚--癸 とか 戊--癸 とか、1気の小さな水が大きな気を支えて見るからに危ないのに、たくさんの人が普通以上に生きています。

それに・・・

亥に戊を入れると、各支とも上限と本元の関係はセットになって、バランスがとれています。

それに、亥戊甲壬 では、間の甲が戊を激剋して戊を弱めるので壬を壊す力もなくなるでしょうに。

剋の考え方を即物的ではなく、変化という観点でとらえるべきだと思います。

おめえ、なにいってるかわかんないけど、ここは入門教室なんだから上級コースへ行けよ。

入門なんて書いてませんよ。

はいはい。それでいいんですよ。スピ算自体は、実験的で通常の算命学とは異なるのでみんなが初めての教室です。

 

亥の特殊性については、干支の話しをしていく中で触れることになると思うので、今のところでは、次のような考え方があると記憶にとどめてください(”靑“流です)。

 

季節始めに継承する戊がないってことは、継承しないってことです。

まったくしないのではなくて、循環的な継承はしないってことで、常にここで一区切りついて、流れとしては受け継いでいても、亥では「甲」という新しい種が芽生えるってことです。

 

 

語源意味的に序数支としての十二支をみると、11番目戌と12番目亥とは、生成過程を終えて、ゼロになってそこから再出発という意味合いになっています。

亥の語源意味の中にも、「新しい生命の内包」という言葉があるので、戊を入れずに継承しないというのは、まったく独断でもないと思っています。

 

冬全体でとらえると、冬の大地(己)から生まれた金→癸が壬と合流して甲に注がれます。水の本能である知性が新しい種に注がれて、火がないので、そこで止まります。上に土がないので木剋土という余計な作業をせずに、甲は新たな種としてすべての水(新しい知性)を吸い込んで成長のスタートを切る、というイメージです。

 

十二支の中でも、亥と戌はちょっとイレギュラーな支だと思ってください。

甲戌・乙亥(日座天中殺) 丙戌・丁亥(異常干支) 戊戌・己亥(異常干支)

庚戌・辛亥(ちょっと普通じゃない(笑)) 壬戌・癸亥(特異な才能がある)

これはいずれ習うことなので、今は、メモしなくてもいいですよ。

 

 キンコンカン☆コーン 今日はこのへんで終わります(^^)/

 

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