『カレン・アン・カーペンター（1950年3月2日 - 1983年2月4日）は、カーペンターズのヴォーカリスト、ドラマー。声種はアルトで、3オクターブの声域を持っていた。彼女の声の美しさについては、ビートルズのジョン・レノンやポール・マッカートニーをはじめとした一流のアーティストたちも絶賛している』（Wikipedia）
②鳳閣星40％ 客観星100％ ③日月対冲刑 日年天剋地冲刑
前回は人物に置き換えてみてみましたが、原則、「気」に人物を入れるのは成人するくらいまでがいいように思っています。
人物が強く長い間入り込んでくると、星として能力発揮が難しくなります。
その意味では、甲に強い母の呪縛が入っていたのは、龍高星が大事な宿命としてはマイナスです。
その母を激剋して解放してくれるのは、禄存星または夫ですから、結婚して逃れるのは一番早い解決方法です。
結婚が失敗する原因として、この生家離れ、〇〇離れに結婚を使うケースです。
それ自体は悪いことではないのでしょうが、結婚の目的がそこ（〇〇からの解放）になると、続かないことは結婚占技でも解かれています。
結婚は相手以外を目的にすると、だいたいハズレます。そのようになっています。
カレンさんの場合は、両親が平凡な結婚を望んでいたことが染み付いていて、専業主婦になりたいための結婚もあったようです。
『1980年、上院議員の選挙キャンペーン中に出会った離婚歴があり、自分と9歳しか違わない連れ子もいる年の離れた不動産実業家トム・バリス（39歳）と電撃結婚する。しかしその結婚も、わずか1年強で破綻。両親の訓（おし）えから、専業主婦願望を持っていたカレンだったが、スーパースターを求める周囲は、それを許さなかった』＜BY ELLE JAPAN 公開日:2019年＞＊以下『 』引用はこの記事からです。
算命学では、客観100％の宿命の女性が専業主婦（情的結婚）を成就することは難しいとしています。
蔵干を含めて全部が客観星で龍高星を才能として生きる北天運で、という時点で、彼女は目的を持った人生を生きるべき宿命を背負っているわけで、影響力の大きい両親の言動から、平凡な人生を歩むことを無意識に強要され続けてきたことは、致命的な宿命と現実の乖離を生んでいたと思います。
結局、結婚しても歌をやめることはできず、多忙なすれ違い生活になり、夫はふたを開けたら金遣いのあらいケチで、彼女のお金を当てにして、彼女が働くことを望んでいたようです。しかも、パイプカットをしていて子供もできない人でした。
『彼女の資産を巡る吝嗇の夫との争いを経て、拒食症は加速。食べ物を口に入れることすらできなくなっていた彼女に、一歩ずつ死の影が近づいていた』
結局、離婚同意書にサインする直前に彼女は亡くなってしまいました。。。。。
自分を支えてくれて、母の呪縛から解放してくれる設定だった夫もダメでした。
こうなると、比和の３人（母・兄・父）にずっととらわれ続けてきた結果という気がしてきます。
対冲による、開放も難しく、残るは横一列をつないでいる「鳳閣星」を燃焼するしかなかったのでしょう。
『スポーツ女子で、食べることも大好きで、イノセントで天真爛漫な性格から多くの友人に恵まれた人気者』
そして、野球が大好きで、「看護婦になる勉強もしたいし、画家にもなりたいとも思っている」と＜カレン・カーペンター 栄光と悲劇の物語＞には書かれています。
北天運の龍高星・鳳閣星・禄存星には、彼女がなりたかった、「画家も看護婦」も才能としてあがっています。
彼女と同じ誕生日に小泉るみ子さんという「挿絵画家・絵本作家」がいます。
また、「日暮し」というバンドでギターとボーカルを担当していた中村幸雄さんという方と、株式会社サンゲツの社長、安田正介さんがいます。安田さんは食通としても知られている、経営手腕のある社長さんです。
カレンさんは才能豊かで多彩な可能性のある宿命の持ち主でした。
食べること、天真爛漫さは鳳閣星の燃焼には必要で、月支がらみの比和・自刑は楽しいことをやることが何よりも大切です。
また、位相法の対冲と天剋地冲はスポーツ選手やミュージシャンには多く、彼女も最初にバンドに参加した時は、後ろの方でドラムを担当していて、それは位置的にも能力的にも楽しい在り方だったのではと思います。
『リチャードがピアノの練習に精を出す傍ら、カレンといえば楽器は何をやっても続かず、すぐ野球をしに出掛けてしまうような活発な性格だった。そんな彼女が唯一本気になれたのがハイスクールのマーチングバンドで出合ったドラム。しかしドラムを担当する女性など当時は数少なく、「女のやることじゃない」と両親は反対。その両親を説得して兄のバンドのドラマーに就任したのが、彼女のキャリアのスタートだった』
テクニックを使うスポーツや楽器の演奏もそうですが、対冲系の散法には、右手と左手をばらばらに動かすような技術には適性があります。
伊藤さんは俳優ですが、「高校生の時までサッカーをやっており、将来はJリーガーになりたいと思っていた」（wiki)
市瀬さんも「刀道五段（真剣）・空手初段」（wiki）です。
特徴のある位相法は肉体で消化することも多く、技術的にも優れた能力になります。
カレンさんも、鳳閣星と対冲（天剋地冲）を活かせる道を歩めていれば・・・と思わずにはいられません。
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