心「次に、天中殺の定義である『空間のない時間の世界』がどういうものか考えてみます。まずは、算命学の考え方です」

 

 

心「原典算命学大系を読んでいると ”あるとすれば" という表現がたまに使われています。わりと大事なところで。

『時間のみが存在するという状態があるとすれば』、確かにそれは一次元的世界になってしまい、立体的な現実を作ることはできません。

 

でも、時間のみが存在する状態は、ないとすれば天中殺理論は成り立たないことになります。

 

 

どう考えても、こんな世界があるわけはないじゃないですか」

 

検察官「これについて、原告、『世界算命学統一協会』の見解は、前回、心さんがいみじくも語ったように、"空間基準(十か月)で考えても一年は十二か月ある” のですよね。

でも、あるように見えても、その二か月は見えないところでは消えているわけです。

だから一次元の世界になるのですが、現実世界はあるんですよ。

でも、そこで立体的に見えている現実世界はほんとうは消えている世界です。

 

 

協会では、邪宗に対しては、このように、反論しています。

だから天中殺時間内で新しく作られた現実は幻想であって、やがて消えていく運命にあるってことだと言っています」

 

心「なるほど。そこまで理解が進んでいるのなら、見えない世界を土俵にして論じる必要がありますね。

協会のいい分は結論としてはそうなのですが、導く理論では『気』を使わないと説明できないことだと思います。

 

消えているって言っても、実際は消えてないじゃん! という話になります。

でもそれを「気」の世界の話しにすると、もしかして、と思わされたりもします」

 

 

ここで、その時に発せられる「気」とあります。

霊魂の気のことです。これが立体的な現実を作れない時が天中殺です。

 

 

まず、この算命理論の天中殺現象について考えてみます。

これが正しいとしてです。

これが世に行きわたっている天中殺現象と呼ばれるものです。

 

 

原典の天中殺原理を図にするとこんな感じになると思います。

気エネルギーが運勢の癸という空間を現実エネルギーに変換しようとします。

ノーマル運勢なら、癸は司禄星として燃焼し、干合ですから異性と出会ったり、場合によっては結婚したり、将来に向けてお金を蓄えて準備を始めたりが起こります。

 

一方で、今年の戊申さん。同じような世界を作ろうとエネルギーを送ります。

本人はハッピーな出会いがあって、結婚に向けて準備に動きます。

 

自分ではちゃんとそういう現実ができているとおもうのですが・・・

でも、癸は虚なる一次元扁平干で、そこでは実のある現実を作ることはできません。

自分では作っているつもりでも、形にならない、扁平な現実がつくられているわけです(右の図)。

 

算命学によれば、天中殺の時は、写真を現実だと勘違いしている時です。

人間の眼でみれば司禄星の立体的な世界で、「気(霊魂)」の眼でみると、絵や写真と同じ現実が作られていることになります。

 

単に現実の世界だけを考えると、「空間がない時間」はありえないし、考えられません。でも、気の世界の話しだとすると、あるのかな?という気にさせられます。

 

だから、新しいことを始めるな、結婚するな、起業するな、幻想だぜ! ということになるのですが・・・

 

果たして、本当にそうなのか? という疑問をもってもいいでしょう。

「一次元(扁平)」という言葉に、トリックはないのか?って、疑いたくなります。

 

でも世界算命学統一協会さんは、本当にそうなのです、というわけですよね」

 

裁判官「ながっ・・・ちょっと整理のためにも休みましょう。コンコン」

 

 

*『 』内、「本+画像の言葉」は、すべて「原典算命学大系」からの引用です。

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