38辛丑

南方地支+西方干支です。

 

西方干支は『性は剛、質は美なり。大義をもって勇、義なきは蛮勇とする』で、純粋で一本気な性質が役割に入り込み、美を生むか身勝手になるか揺れ動きます。

南方地支は礼を重んじ、自分が身に着けた無形の価値(精神性)を次世代へと伝える役割を果たします。

 

辛丑は全部陰干で成り立つ干支で客観性の強い星が並んでいます。

日支の3星は、龍高星→貫索星→鳳閣星と自分の考えで人生を作って行きます。

 

 

地支に貫索星自我を持つ干支で水→木→火という自分中心思考の流れを持つ干支はこの5つです。

表向きはわかりませんが、けっこう頑固な人たちです。

 

まったく同じ構成は丙寅。こちらは全部陽干で、精神性が強いせいか、自分中心思考のコメントは見当たりません。

 

丙寅「ゆっくりと歩むのが身上で飛躍した行動や発想はもたない。一気に事を成そうとすると、人生が乱れてしまう」

自分の考えという部分が穏やかなマイペースになります。

 

辛丑「思いこむと途中で簡単には変身できない。独断と無理押しの傾向も持つ」

 

辛丑は、実際はそうした強引さは感じさせませんが、最終的にはなにげに思い通りにしているという感じはします。

 

天干辛は闘争心を含んだ金性の陰気。

西方干支の『性は剛、質は美なり』とぴったりと一致します。

 

『内面に秘めている闘争心は相当に大きなものを所有しているが、決して短気ではない。長期間の戦いに強く、一つ一つを確実に消化し勝ちぬいて進む

 

丑は南方地支としては地味ですが、粘り強さで辛を支えます。

 

 

天印星というエネルギーはなかなかくせ者で、愛らしさを見せながらも、譲らない頑固さで天堂星に変身もできます。

 

 

マイブーム、従星の反対をポジティブに使うという意味では、この正反対は実際に干支意味にも反映されています。

 

『本来性格の中に静なるものがあるために、人生全体が地味なものとなる。しかし反面に高齢者に慕われ頼られる傾向があり、目上をよく支える

 

老人から見ると孫みたいな愛らしさと、同世代的な気持ちのつながりを感じさせて、心を通わせやすい存在になるのでしょう。

 

普段は柔和でも、ここ一番では頑固爺さんになって、自説を守り抜きます。

 

相当な頑固さがあり、人生の途中において変身することが出来ない。また、内面の頑固さが独断的な性情を作り、事に対して無理押しの傾向がある』

 

赤子ならかわいいわがままになるところですが、爺さんになると、独断、無理押しという言葉があてはめられています。

 

ただ、辛丑は客観性が強く、単なる独断専行ではありません。

冷静に周囲を観察したり、人を見抜いたりする頭の良さを持っています。

 

知的な面を幅広く持つが多面的な思考力となって現われるためによく人の裏面を察する

 

辛の人に総じて言えるようにも思えるのですが、人を見る独特の眼力があります。

丑は人の中にあって、南方地支の役割である、「自分(貫索星)が身に着けた無形の価値(龍高星)を次世代へと伝える役割(鳳閣星)を果たします」

 

 

どの分野でも一流と言える人たちが並びます。

GACKTさん指原さん安藤さん森進一さん・・・語らせればきっちりと自説を展開して、その年代のオピニオンリーダーになるような人たちです。

南方地支の役割は果たしていそうです。

 

政治家作家宗教家と次世代へ何かを伝えるという人達も重厚というか・・・

どの面々も一筋縄ではいかない、個性と頭脳を持っています。

 

 

*『 』内はすべて「原典算命学大系」からの引用です。

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